「寮は卒業までいられる」と思っていませんか?
実は、高専生の多くが上級生になると一人暮らしを始めます。特に女子寮の場合、5年生まで残る人はほとんどいません。
娘も高専5年生で寮を出て一人暮らしを始めました。
4年時に寮生会長を務め、5年時の入寮も内定していたのですが、
とある高専生寮生活はもう飽きた。一人暮らしがしたい!
という強い希望から、せっかくの内定を辞退することに。
親としては経済的に寮のほうがありがたいのが本音ですが、娘の自立への第一歩を応援することにしました。
本記事では、
- 高専生が寮を出たい3つの理由
- 失敗しない部屋探しの具体的手順(不動産会社4社の比較)
- 学校近くvs.生活便利エリア、どちらを選ぶべきか
を、我が家の実体験をもとに詳しく紹介します。
各家庭の事情はさまざまですが、我が家の部屋探しが少しでも参考になれば嬉しいです。


しが参考になれば幸いです。
高専寮を出たい3つの理由


寮を出て一人暮らしをしたい理由は何かと訪ねたら、次のような答えが返ってきました。
娘に「なぜ寮を出て一人暮らしをしたいの?」と尋ねたところ、次のような答えが返ってきました。
- 自由な時間が欲しい
- 料理がしたい
- 作り置きしたい
- お弁当チャレンジしたい
- 5年生まで残る女子はいない
それぞれの理由をみていきます。
自由時間が欲しい(点呼・門限問題)



寮はいいかげん飽きた。5年はもう役職も外れたし、寮に残っている意味ないから出たい!
高専寮には点呼があり、門限があります。
何をするにも、点呼の時間と門限の時間を気にして行動しなければならず、遅れるときは連絡が必要です。
親にとって点呼や門限は安心材料ですが、子ども本人にとっては自由を縛るもの以外の何物でもありません。
上級生になると行動範囲が広がり、遊びの内容も高校生から大学生レベルになるため、時間の制約があると身動きが取りづらくなります。



時間を気にしなければならないのは、さすがにもういいわ!バイトもしたい!
下級生と違い、上級生になると寮則の適用はゆるくなりますが、それでも窮屈さを感じるようです。
ちなみに、下級生からは
下級生がやっていると注意されるのに、同じことを上級生がやっていると注意されないのはどうして!
というクレームが時々入ります。
「社会って、そんなものじゃないの?」とは思いますが、この状況は少しずつ改善されているようです。
料理がしたい(自炊への憧れ)



自分もお弁当を作ってみたい。男子に負けてられないもん。
寮の談話室には電子レンジやちょっとした調理器具があるので、ちょっとしたものなら作れるかもしれませんが、本格的な自炊はできません。そもそも寮の調理器具は、寮生が自炊するためのものではありません。
娘は、一人暮らしを始めた男子学生が自分でお弁当を作って持ってきているのを見て、刺激を受けたようです。
実際、男子が一人暮らしをきっかけに料理に目覚めてハマる話は、ちょくちょく聞きます。実家に帰省した息子が手料理を両親に振る舞い、驚いた話はよく聞きます。
周囲の料理男子たちの自炊弁当は、意外にも唐揚げをはじめいろいろと手の込んだおかずが入っていたりして……
そういうのを見ていると、羨ましくもなり、自分でも作ってみたくなるものかもしれませんね。
料理に励んだ4年の春休み
寮では料理できないので、家に帰ったときに練習しました。
一人暮らしを始めることを前提に、4年の春休みは特に料理に励んでいました。



仕事で疲れて家に帰ると、ご飯ができているのは嬉しかったな。失敗作も多かったけどね。
5年生まで女子寮に残る人は少ない



特に女子寮は厳しいから、女子で5年まで寮に残っている人なんて、いないんだよ。
女子寮に比べて男子寮はゆるいため、5年生まで残寮する男子は比較的多いです。
しかし女子寮は厳しく、上級生になるほど「早く出たい」という気持ちが強くなります。加えて、仲の良い友人たちも一人暮らしを始めてしまっているため、同学年は自分一人という状況で生活するのは、精神的になかなか厳し状況です。
娘は4年時に寮生会長を務めていたため、寮に残ろうと思えば残れる状況。実際、5年時の入寮は内定していました。
入寮は下級生が優先されるため、上級生ほど寮に残りづらくなります。沼津高専の場合、4,5年生になると役職者や役職経験者でもない限り、多くの場合入寮審査に落ちます。
しかし役職を外れて自由の身になったことで、これ以上、寮に残る意味はないと思っていたようです。
入寮を辞退する連絡をした時、先生は残って欲しそうな感じでした。役職経験者として、寮内をまとめるサポートをして期待していたのだと思います。
部屋探しは本人主導で、親はサポート役に


寮を出て一人暮らしを始めるには、部屋を探さなければなりません。
お陰様で4年生3月の週末は、ほぼそれに振り回されました。
沼津高専付近の物件事情は、
- 長泉町は家賃が高い
- 長泉町は家族向け物件が多い
- 一人向け物件は三島に多い(日大があるから)
といった感じになっています。



一人暮らしをしたいなら、まずはネットでいいから自分で物件をいろいろ調べて、不動産屋にアポとってみてね。
という我が家の方針のもと、娘はまずはネットでいろいろと調べ、気になる物件をいくつかチェック。その情報を基に不動産屋に行きました。
いきなり見知らぬ土地で部屋を探すのではなく、すでに土地勘のある場所での部屋探しです。
親は住所を見てもさっぱりわかりませんが、娘自身はすでに知っている土地なので、任せました。
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部屋探しに役立つサービス
同じ物件でも不動産会社によって対応が異なるため、担当者との相性も大切にしてください。
三島駅前には、
- アパマンショップ
- ミニミニ
- エイブル
- 三島駅前賃貸センター
- などなど……
といった不動産仲介会社の店舗が軒を連ねています。
レオパレス21:家具家電付きで初期費用を抑えたい方
レオパレスの部屋の特徴と言ったら、
- 基本的な間取りはどこも同じ
- 家具家電付きなので、初期費用を抑えられる
初めての一人暮らしで初期費用を抑えたい場合は、家具家電付きのレオパレス21がおすすめです。
ただし、キッチンが狭いので、料理を頑張りたい人には向かないかもしれません。
コロナ禍での特別対応だったとはいえ、
マスターキーを渡しますので、自由に内見してきてください。
にはビックリしました。怖すぎ!
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三島駅前賃貸センター:地域密着型
高専生が数人住んでいるという物件を1件だけ内覧させてもらいました。
間取りは良いけど、治安悪くない?ちゃんと管理されているのかどうか……。
たまたま案内された物件がそういう物件だっただけです。すべてがこうではありません。
元々社員寮だったところを一般賃貸物件になった物件を紹介してもらいました。住民はほとんどが高専生であり、「第二高専寮」と二つ名が付いているような物件です。
何かあった時、近くに知り合いがいた方がいいと考えるのであれば、第二高専寮と言われているようなところがおすすめです。
アパマンショップ:豊富な物件から選びたい方
複数の物件を紹介してもらいましたが、内覧には至らず。
アパマンショップからは一番多くの物件を紹介してもらえました。
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ミニミニ
複数の物件を紹介してもらい、そのうちの1件を内覧しました。
リフォームした物件で、キッチンが広くて壁が白く、とても女子力の高い部屋でしたが、学校までのみならず、スーパーまでが遠すぎる上に急峻な坂道という物件。バイクならいいけれど、自転車ではキツイかも。
たまたまだとは思いますが、ミニミニの営業担当の方の対応が気に入ったので、これ以降はミニミニのお世話になることにしました。
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部屋の決定
複数の不動産屋から物件資料をいろいろもらい、一旦帰って検討することにしました。
しかし翌週、不動産屋に向かう途中、希望した部屋は僅かの差で埋まってしまったのこと。



気になる物件はすぐに手付金を支払って抑えないといけないことを学んだわ。
娘は落ち込んでいましたが、仕切り直して、再びミニミニへ。
もう一度物件検索をしてもらい、そのうちの1件を内覧させてもらい、そこに決めました(ちゃんと手付金を払って抑えました)。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 学校まで近い 安い リノベ物件(写真と実際では別物でした) | スーパー近くとあるのに実際には遠い コンビニ近くとあるけど実際には遠い |



スーパーは毎日行くものではないけれど、学校は毎日行くところだから学校は近いほうが良いじゃないの?
学校近く vs. 生活便利エリア【比較検証】


沼津高専の近くにはスーパーやコンビニがありません。
そのため部屋探しでは、
- 学校に近い部屋にするか
- スーパー・コンビニに近い部屋にするか
という選択を迫られます。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらが良いのかは各家庭の考え方や子どもの性格によります。
| 項目 | 学校近く | スーパー・コンビニ近く |
|---|---|---|
| 通学 | 徒歩圏・忘れ物をしてもすぐ取りに行ける | 自転車やバイク通学が必須 |
| 昼食 | 昼休みに帰宅して温かい食事が可能 | お弁当持参(冷やご飯)または学食 |
| 雨の日 | 徒歩通学 | びしょ濡れ状態になりやすい |
| 買い物 | 計画的な買い出しが必要 | いつでも気軽に買いに行ける |
| 通学リスク | 交通事故の心配なし | 自転車・バイクでの事故リスク増 |
| 友人関係 | 溜まり場になる可能性大 | 距離があり溜まり場化しにくい (ただし第二高専寮を除く) |
学校近くのメリット・デメリット
メリット
- 忘れ物をしてもすぐに取りに行ける
-
高専生あるあるの「忘れ物」。学校近くならすぐに取りに行けます。
- 昼休みにアパートに帰って温かい昼食を食べられる
-
お弁当を忘れても、一旦帰って家で温かいご飯を食べられるのは大きなメリット。

とある高専生の母

冷めたご飯が苦手で食べられないんだから、学校に近いほうが部屋に帰って温かいお昼ごはんを食べられるし、良いんじゃないの?
娘は冷やご飯が本当に苦手で、この点は大きな決め手になりました。
- 雨の日も学校に行きやすい
-
徒歩圏なので、雨の日でも傘さして通学できます。自転車通学だと、カッパを着てもびしょ濡れになってしまいます。
- 交通事故のリスクが低い
-
自転車やバイクでの通学が不要なうえに、距離が近いため交通事故に巻き込まれるリスクが低くなります。
デメリット
- 食料品の買い出しに行きそびれると飢える
-
スーパーやコンビニが遠いため、計画的に買い出しに行かなければなりません。
買い出しをサボると、食べるものがなくなってしまいます。

保護者

買い物に行くのが面倒くさかったらしく、うちの息子はすごい痩せちゃったんだよね。
- 溜まり場になりそう
-
学校から近いということは、友人たちにとっても学校帰りに遊びに寄りやすいということ。
寮生活でも溜まり場になる部屋はありますし、学校近くでのアパート生活になったからといって、必ずしも溜まり場になるとは限りません。
学生のことですので、どこに住もうがある程度の覚悟はしておいたほうがいいかもしれません。
スーパー・コンビニ近くのメリット・デメリット
メリット
- 手軽に食料品を買いに行ける
-
スーパーやコンビニが近いので、いつでも気軽に買い物に行けます。
買い忘れや急な買い足しにも対応しやすいです。
自炊が苦手でスーパーやコンビニの惣菜や弁当に頼りがちな学生は、お店が近いほうが良いですね。
- 溜まり場になりにくい
-
学校から距離があるため、友人が気軽に立ち寄りにくく、距離感を保ちやすいです。(ただし、第二高専寮と呼ばれるようなアパートは除く)
デメリット
- 忘れ物をしたら取りに行けない
-
学校から距離があるため、忘れ物をしても取りに行くのが困難です。
- 自転車やバイクで通学が必須
-
毎日の通学に自転車やバイクが必要になります。移動距離も長く、事故に巻き込まれるリスクが高くなります。
- 雨の日はびしょ濡れ
-
雨の日は、カッパを着て自転車やバイクで通学するか、徒歩で長い距離を歩いていきます。
距離が長いと、やはりびしょ濡れになってしまいます。
我が家の選択理由:学校近くを選んだ決め手


我が家は娘の特性を考えて学校近くを選びましたが、各家庭で最適な選択は異なります。
じっくり話し合って、納得のいく選択をしてください。
我が家が学校近くの物件を選んだ理由は以下の3つです。
冷やご飯が苦手
娘は冷やご飯が本当に苦手で、お弁当を毎日持っていくのは現実的ではありませんでした。
かつて、浜松の公立小中学校は、週に一度米飯を家から持っていく日がありました。娘は本当に冷えたご飯が苦手で、ご飯を持たせてもそのまま持ち帰ってきました。保温弁当箱の採用で、なんとか食べられるようになりましたが。
昼休みに一旦自分の部屋に帰って、温かいご飯を食べられることは、娘にとって生活の質を大きく向上させることです。
毎日通う学校>週数回の買い物
スーパーは週に数回行けば済みますが、学校は毎日通う場所です。



スーパーは毎日行くものではないけれど、学校は毎日行くところだから学校は近いほうが良いじゃないの?
毎日のことを優先するのが、合理的だと考えました。
溜まり場リスクは覚悟の上
友人が集まりやすいリスクはありますが、寮生活に比べたら集まりにくいでしょう。
寮生活では、誰かの部屋に泊まったり、誰かが自分の部屋に泊まったりしあっているので、それよりかはマシだと思います。
まとめ:一人暮らしも成長への道
正直なところ、親としては寮のほうが経済的に助かるのは事実です。
一人暮らしには、
- 家賃
- 光熱費
- 食費
- 生活用品費
などの費用がかかり、寮費と比べると月々の負担はかなり大きいです。
身の回りのことを自分で世話をすることは、寮生活を通してすでに学んでいます。寮で学んだ生活スキルに、料理と光熱費等の生活費の管理が加わるだけです。
寮生活を経ているのなら、いきなり一人でアパートぐらしになるのに比べ、かなりハードルが下がっているのではないでしょうか。
寮を出るか残るか、どのエリアに部屋を借りるのか。
正解は一つではありません。
- 子どもの性格
- 家庭の経済状況
- 生活スタイル
これらを総合的に考えて、各家庭に合った選択をしてください。
我が家の経験が、これから一人暮らしを検討している高専生と保護者の方の参考になれば幸いです。













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