【高専】留学のすすめ―留学すると留年するの?-

高専では、グローバル社会に対応できる人材を育成するため、,留学することが推奨されています。実際、短期・長期を含め、留学する人は年に数人はいます。

高専によって対応が違います。

留学に力を入れているところもあれば、そうでないところもあります。意識の高い子の中には、留学するために高専の中でも留学しやすい高専を選んで受験することもあるようです。

しかしここで大きな問題があります!

留学すると留年する

留学するなら1年の留年(というか休学)をすることになります。

というわけで、それはどうしてなのかを解説してみます。間違っていたら、ご指摘ください。

目次

単位制度

高専は専門性の高い学校です。進級するためには必要な専門分野の単位があります。

その専門分野の単位を、留学先の学校で取得できるのかという問題が発生します。留学先に一般の高校を選んでしまうと、専門分野の単位を取ることができなくなってしまいます。

専門分野の単位が足りないために、留年ということになります。

昔よりは留学しやすくなっています

日本の年度とずれている国が多いです。

かつては1年留学すると、2年留年しなければなりませんでした。

9月に留学すると、高専でのその年の留年が確定します。そして1年後に戻ってきても、留学に出発する年に途中まで受講した授業の単位が認められず、翌年再び受講することになるので、もう1年留年することになります。

現在は留学する前に受講していたものはそのまま引き継がれるようになり、7月に出発したのであれば、その1年後の7月から再び授業を受ければ良くなりました。

1年留学したのであれば、1年の留年で済むようになりました。

認定単位

留学先で取得した単位が認められるかどうかは、かなり難しいです。

高専と同じように技術を学べる学校に留学したとしても、その単位を認めるかどうかは相手校のシラバスを取り寄せ、学習内容もチェックしなければなりません。高専で学ぶ内容と同等のものかどうか、判断する必要があります。これは高専に限らず大学でも言えることです。

数学一つとっても、高専で学ぶ数学と留学先で学ぶ数学の内容は、違っている可能性が高いです。

それでも留学先で取得した単位が認められるようにしようと努力はされています。認められるかどうかは、学校によって対応が分かれます。

短期留学

夏休みや春休みを利用した短期留学であれば、留年する心配はありません。

ただし、短期留学は割高です。

学年によっては…

3年生まで

現地の高校に留学することができます。

4年生以降

何が悲しいって、高専4年生で留学を考えた時、相手国の高校にも入ることが出来ず、だからといって高校を卒業したという証明書がないため、UniversityにもCollegeにも入ることが出来ないという大問題が発生します。

留学できるのは…、語学学校のみ。

高専在学中は卒業していないということで、卒業資格はありません。
高専の3年生を終了すれば日本の大学を受験できますが、留学となると、高専という制度が日本独自であるため、高卒と同等であることが相手国に認めらないのです。

留学のすすめ

留学は万人に勧められるものではありません。

しかし、経済的に余裕があり、留年は覚悟の上で本人にやる気があるのであれば、留学することは悪くないと思っています。

留学の目的は語学習得にあります。

しかし、外国に行って生活するとことで学べることは、なにも語学だけではありません。

相手国の文化、風習、歴史、価値観を嫌でも考えさせられ、一方で日本のこともよく力できるようになります。

世界観が変わり、ものの見方が変わります。

これらの知識は、将来どこかで役に立つに違いありません。

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大4年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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