高専に入学してから早5年。とうとう高専を卒業する日が来ました。
卒業式には袴を履きたい
という娘のために、レンタルした袴を前日に美容室に持っていき、当日、美容室で着付けをしてもらって式に臨みました。
袴を着なければ、当日高速で日帰りで済ませるところでしたが、「袴を着たい」とのことで、その準備のためにホテルに前泊しました。
同じ袴でも、草履だったりブーツだったり、緑系だったりピンク系だったり、髪飾りもいろいろあって。紺や黒ばかりのスーツの男子と違って、女子は華がありますね。
入学式と同様に、長い一日でした。
本記事では、卒業式の様子を紹介します。
本科生の卒業式および専攻科生の修了式になりますが、まとめて卒業式として紹介いたします。
卒業式前の写真撮影
会場にはかなり早く着きました。まだ人があまりいなかったので、余裕で看板横で記念撮影できました。
友人たちも次々と会場に到着し、一緒に記念撮影。撮影場所やグループを変えながら、写真を撮り合います。
受付開始時刻が近づいているにも関わらず、写真撮影。
卒業生は早く中に入ってくださ~い!予定より準備が遅れてま~す!
という先生の声も虚しく、写真を撮るのに夢中な卒業生・修了生たち。
ギリギリまで写真を撮っていました。
高専の卒業式
卒業式の幕が上がる直前、高専生活の5年間を振り返る写真が紹介されました。
親ならたいてい写真に我が子が写っていないか探しているとは思いますが、
写真が切り替わるテンポが早くて、アップで写っているもの以外は探せんかった。
ここで紹介された写真は学生たちから提供されたもので、ほぼ制御工学科の女子が撮ったものだとか。機械工学科で写真を提供した人は「0」。
学科の性格がこんなところに出ています。
私が写った写真が出た時「なんでお前がおるん?」って、周囲が一瞬ざわついたんだよ。
寮祭の様子を示した写真で、たまたま2枚連続アップで登場していました。流石は元寮生会長。
写真紹介が終わり、壇上の幕が上がると卒業式の始まりです。
このときはまだ、コロナ対策のためのマスク着用義務がなくなった時期でした。
- 来賓の方:マスクなし
- 卒業生:任意
- 保護者:マスク着用
マスク着用の基準がわかりません。マスク着用は個人の判断になったとは言え、卒業生もだいたいみんなマスクしていました。
卒業式は来賓の方の言葉があり、校長からの言葉があり、在校生からの言葉があり。国歌や校歌の斉唱もあったと言いたいところですが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策のため曲に関しては演奏のみでした。
校歌演奏で、沼津高専に第2校歌があったなんて、初めて知ったよ。
卒業・修了証書授与
担任の先生から、卒業生の名前がひとりひとり呼ばれ、返事をして立っていきます。
クラス全員の卒業生の名前が呼び終わると、
以上〇〇名
と、本日卒業式を迎えることができた卒業生の人数が公表されます。
入学式の時、機械工学科は42人いたはずだけど、今日、卒業式を迎えられたのは29人か(上から落ちてきた人も含む)。ずいぶん減ったな。
- 機械工学科:29人
- 電気工学科:31人
- 電子工学科:35人
- 制御工学科:32人
- 物質工学科:35人
この数字には、卒業式までに卒業認定を受けられなかった人が入っていませんので、最終的な卒業生の数は若干増えます。実際に卒業式後に卒業認定された学生はいます。卒業したけれど、卒業式の思い出がない悲しみ。
卒業証書は一人ひとりに渡すのではなく、各学科の代表者1名が貰う形。
小中学校みたいに一人ひとりに渡していたら時間が足りないし、待つ方はカッタルイから、こういう形式は良いですね。
高専で授与される学位は「準学士(工学)」
準学士は日本だけにしかない学位だけれど、学位は学位。履歴書に記入できる学位であることに変わりはありません。
表彰式
卒業証書授与とは別に、表彰式がありました。表彰式は学業だけでなく、学業以外にも頑張った学生に贈られます。
- 3~5年生のときの成績優秀者、上位2名
- 学生会活動を頑張った学生
- 寮生会活動を頑張った学生
- クラブ活動で実績を出した学生
- 研究活動を頑張った学生
- 皆勤賞
- などなど
それぞれの学生の名前が呼ばれ、返事をして立っていきます。
本科生+専攻科生合わせて約40名ほど……、だったかな?全員がもらえるわけではありません。
娘は、クラブ活動と寮生会活動の2つで表彰されました。
全国高専大会に行ったし、寮生会長をやったからね
メダルと賞状が授与されます。
メダルのデザインは寮生会も課外活動も同じですが、裏側には何の賞であるかわかるように、刻印がありました。
表彰式も、代表者1名が壇上で表彰状を受け取る形式でした。
卒業式後
写真屋によるクラス写真を撮影した後、解散になります。
しかし会場を出てからは、卒業証書を持って友だち同士写真撮影会。
機械工学科を卒業した女子は4人。入学当初、クラスに女子は6人いたのですが、一人は料理人に、もう一人は高卒認定資格を取得し私大文系へと道を違えていきました。
一緒に写真を撮る仲間を変えながら、たくさん写真を撮っていました。
写真をたくさん撮ったところで、後で見返すことなんて殆どないんだけどね
このような状態なので、式が終わった後もなかなか帰ることができません。1時間ぐらい写真を撮り合っていたと思います。
いろいろなことがあった5年間でした。いろいろなことが経験できた5年間でした。
高校や大学と違い、入学してからが大変で卒業することが難しいといわれる高専。卒業が難しいがゆえに卒業生の品質が保証され、社会からの評価が高い高専。
5年間の勉学を終えて、無事に卒業できたことが、今はまず何よりも嬉しい。
卒業おめでとう
卒業生、修了生の皆さんに、心からこの言葉を贈ります。
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