高専といえばロボコン!
そう思っている中学生は多いのではないでしょうか。
TVで見るロボコン大会は、涙あり笑いありで迫力満点。自分のあの舞台に立ちたいと憧れる気持ち、よくわかります。
ロボコンこと、NHKロボットコンテスト大会に出場するために、日々活動を行っているのが高専ロボコン部!
ただし名称は高専によって異なり、ロボコン研究部だったり、ロボット倶楽部だったりいろいろありますが、ここではひっくるめてロボコン部としておきます。
でも、いざ高専を目指そうとすると、こんな疑問が湧いてきます。
- ロボコン部に入るには、何科に入ればいいの?
- ロボットなんてつくったことないけど。大丈夫?
- どの高専のロボコン部が強いの?
本記事では、ロボコン大会に向けて日々試行錯誤を繰り返す、ロボコン部について紹介します。
ロボコン部で活躍したい中学生は、是非参考にしてください。

高専ロボコン大会とは

高専ロボコン(正式名称:アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト)は、全国の高専生がロボットの技術とアイデアを競う大会です。
NHKで全国放送されるので、見たことがある人も多いでしょう。
ロボコン大会は、ロボコン部の大会です。
とある高専生の母ロボコンが部活動の一つだったなんて、娘が高専に入るまで全然知りませんでした。
毎年変わる競技テーマ
高専ロボコンの最大の特徴は、毎年テーマが変わること。
過去のテーマ例:
- ボールを投げ入れる競技
- フリスビーを飛ばす競技
- 紙飛行機を飛ばす競技
テーマが発表されるのは毎年春頃。そこから約半年でロボットを設計・製作し、秋の大会に挑みます。
正解がない課題に対して、自分たちの頭で考え、ゼロからロボットを創り上げる。これこそが高専ロボコンの醍醐味です。
大会の流れ
| 時期 | イベント |
|---|---|
| 4月頃 | 競技テーマ発表 |
| 5〜9月 | 設計・製作・テスト |
| 10〜11月 | 地区大会(全国8ブロック) |
| 11月下旬 | 全国大会 |
地区大会で勝ち上がったチームが、全国大会に出場できます。
ロボコン部の活動内容



ロボコン部って普段は何をしているの?
そんな疑問に答えるために、1年間の活動スケジュールを紹介します。
| 時期 | 活動内容 |
|---|---|
| 4月 | 新入部員歓迎・テーマ発表 |
| 5月 | アイデア出し・設計開始 |
| 6〜8月 | 試作機製作・テスト |
| 9月 | 本番機製作・調整 |
| 10月 | 地区大会直前の最終調整 |
| 10〜11月 | 地区大会 |
| 11月 | 全国大会出場チームは準備継続 |
| 12〜3月 | 反省会・技術継承・次年度準備 |
ロボコン大会に出場したロボットは、高専祭の時、体育館で展示・実演しているにで、気になる人は見に行ってください。
大会が近くなると体育館がロボコン部に占拠されるので、体育館を使用している他の部活からは文句が出ます。



他の部活動生にとっても、大会が近いときは練習したいんだけど、ロボコン部が優先されちゃうんだよね。
ロボコン部に入るには何科が良いの?


僕、高専に入ったらロボコン部に入りたいんですけど、ロボコン部に入るためには何科に入れば良いんですか?やはり電子工学科が良いですか?
結論:何科でも問題ありません。
1つの学科に偏るよりも、いろいろな学科の学生が集まった方が、良いロボットができます。
| 学科 | ロボコン部での役割 |
|---|---|
| 機械系 | 設計図作成、強度計算、加工 |
| 電気・電子系 | 電気回路、モーター制御 |
| 情報・制御系 | プログラミング、センサー制御 |
| 物質・化学系 | 素材選定、軽量化の検討 |
自動車1台を作るのに、機械・電気・電子・化学などさまざまな分野の知識が必要なように、ロボットも複数の専門分野の知識を結集して作られます。
沼津高専のロボコン部は電子工学科に偏りがちです。
より良いロボットを制作するためには、いろいろな専門知識をもった人が知識や技術を出し合った方が良いものが作れます。
学科選びのアドバイス
「ロボコンに出たいから○○科」という選び方はおすすめしません。
自分が興味のある分野、得意な分野の学科を選んでください。
どの学科に入っても、その専門知識がロボコンで必ず活きてきます。
入学後にロボコン部に入部し、自分の専門分野でチームに貢献すれば良いのです。
ロボコン部に向いている人はどんな人?



自分はロボコン部でやっていけるのかな…
そう不安に思っている人もいるかもしれません。ここでは、ロボコン部で活躍しやすい人の特徴を紹介します。
こんな人が向いている
- ものづくりが好きな人
-
プラモデル、工作、DIYなど何でもOK
- 試行錯誤を楽しめる人
-
失敗しても「次はこうしよう」と考えられる
- チームで協力できる人
-
ロボット製作は一人ではできない
- 好奇心が強い人
-
「なぜ動くのか」「どうすれば良くなるか」を考えられる



ロボコン部に向いている人というより、高専に向いている人ですね。求められる資質はどちらも同じということです。
高専により異なる予算と環境の差


全国の高専が同じ環境・同じ予算で活動できれば理想的ですが、高専ごとに大きな差があるのが現実です。



予算や環境に違いはあれど、学生たちがロボットにかける熱量は、どこの高専も大差ないと、私は思っています。
結果に影響する予算差
ロボコン大会には、ロボット製作にかかる費用制限があります。
しかしそれは本番用ロボットの費用のみ。試作機にかかる費用は含まれていません。
- 予算が少ない高専
-
- 試作機を作る余裕がなく、本番一発勝負ロボットのみ
- 予算が豊富な高専
-
- 試作機を何台も製作し、何度もテストできる
- 十分な検証を重ねて本番に臨める
悲しいことですが、豊富な予算がつき、試作を重ねられる高専の方が、やはり強いですね。
強豪校の特徴
毎年上位に入る強豪校には、共通した特徴があります。
- OBのサポート:卒業生がコーチとして指導に入る
- 企業スポンサー:地元企業が資金や技術、部品を提供
一方で、そのようなコーチやスポンサーに頼らず、自分たちの頭だけで考え、僅かな予算と僅かな部費だけでやりくりしている学校もあります(残念ながら、沼津高専は後者です)。
高専生が多く進学する豊橋技科大のロボコン部は非常に強いです。技科大祭でロボコン部のブースを覗き、連ねられたスポンサー企業の名を見て納得。ロボコン部の技科大生とお話をさせていただいた時、強さの裏にスポンサー企業の力添えがあることに、強さの秘密を見ました。
予算が少ない高専は不利なのか



少ない予算の中でやりくりして頑張ったけど、やっぱり負けて泣いて帰ってくる息子の姿は、悲しいというより、ものすごく悔しそうだったんだよね…。
確かに、予算が少ないと不利なことは否定できません。
- 限られた資源で工夫する力
- 自分たちの頭だけで考え抜く力
- 失敗から学ぶ力
これらは社会に出てから必ず役立つ力です。
沼津高専は、予算が少ないがゆえにいつもアイデア勝負。勝負は負けても、アイデア賞をよく受賞しています。
ロボコン部の活動環境を知る方法
各高専のロボコン部の活動環境を調べるには、以下の方法があります。
- 高専ロボコン公式サイト:過去の大会結果を確認
- 各高専ロボコン部のSNS:活動の様子がわかる
- オープンキャンパス:実際に部員と話せる
- YouTube:大会動画でロボットのクオリティを確認
ロボコン公式サイトの結果や各高専ロボコン部の公式SNSなどで確認できます。
予算の多寡に関わらず、どこのロボコン部も全国優勝を目指して、楽しそうに、且つ本気で活動していることに変わりはありません。
ロボコン大会を見てみよう
百聞は一見にしかず。まずは実際の大会を見てみましょう。
YouTubeで大会の様子を確認できます。
全国大会
全国の強豪が集まる大舞台。ここで優勝することがロボコン部の最大の目標です。



優勝校のロボットを見ると、「こんな発想があるのか!」と毎回驚かされます。
障害物の乗り越え方、ボールの投げ方など、各チームのアイデアに注目してください。
ちなみに、記念すべき第1回の優勝校は、沼津高専です。
地域ブロック大会
全国大会に出場するには、まず地区大会で勝ち上がる必要があります。
地区大会は、各地域の特色が出るのも面白いポイント。地元の特産品をモチーフにしたロボットが登場することもあります。
北海道地区大会
東北地区大会
関東甲信越地区大会
東海北陸地区大会
近畿地区大会
中国地区大会
四国地区大会
九州・沖縄地区大会
まとめ
高専にもいろいろな部活動がありますが、高専といえばロボコン。そう言われるほど、ロボコン部は高専の花形部活といっても過言ではありません。
- 何科でもロボコン部に入れる:自分の興味ある学科を選ぼう
- 高専によって環境が違う:予算やサポート体制を事前に調べよう
毎年変わるテーマに対して、自分たちの頭で考え、試行錯誤を繰り返しながらゼロからロボットを創り上げる。
これこそが高専ロボコンの醍醐味であり、ものづくりの真骨頂!
ロボコン部を目指す中学生のみなさん、ぜひ高専で夢を叶えてください。
















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