全国高専大会とインターハイ出場を目指す高専の部活動

高専に入学して、運動部や文化部に入って、部活動に励むことを考えている人も多いことでしょう。

一般の高校生は、部活動を頑張ってインターハイ出場を目指し、インターハイに出場できなくても、県大会や地区大会上位に入賞することを目指します。

中学生

高専生もインターハイを目指すことはできるの?

高専生もインターハイを目指すことはできますが、どちらかというと全国高専大会を目指します。

そもそも高専は普通高校に比べて部活動に対する熱意や年齢構成、練習環境が異なっていることもあり、一般の高校生とは違う土俵で戦います。

高専生は学年により、参加できる大会は下記のとおり。

  • 1~3年の夏までは高校生の大会に
  • 3年生の秋以降は一般の部の大会に
  • 高専大会は学年問わず

高校生の大会は生年月日の制限があるので、留年した場合は上記とずれを生じます。

目次

全国高専大会を目指すぞ!

高専生は、年に一度行われる全国高専大会を目指して頑張り、高専大会の前は壮行会が行われ、盛り上がります。

高専大会は、1年生から5年生までと全学年が出場。

下は15歳の1年生から、上は20歳以上になることもある5年生までいます。

高専大会は、2021年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で無観客試合となってしまいましたが、そういうことがなければ保護者も観戦できます。

とある高専生の母

近くの高専が当番校になった時、試合を見に行きました。

高専大会を見に行ったときの様子はこちら

地域ブロック大会

高専の数は少ないので、インターハイの予選と違って地区予選から始まるのではなく、地域ブロック大会から始まります

北海道ブロック、東北ブロック、……。

高専の華であるロボコン部のロボコン大会は、ブロック大会も全国大会もTV放送されるので、ご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。

ブロックの区割りは運動部はだいたい同じですが、ロボコン大会は異なっています。ロボコン大会は地区ベスト4に入れば全国出場できる点が、他の部活とは違います。

競技によって違うと思いますが、卓球の場合は、それぞれのブロック大会での優勝者のみが全国高専大会に出場することができます。

とある高専生

東海ブロック優勝した

中学時代の同級生

東海大会優勝って、すごいじゃん

とある高専生

高校の東海大会とはレベルが違うから!学校の数が少ないから、いきなり東海から始まるんだから!しかも女子なんて人数少ないから全然すごくない。

普通高校へ進学した中学時代の同級生とは話が噛み合わないこともしばしばあります。

全国高専大会

地域ブロック大会を勝ち抜けると、全国高専大会に出場できます。

各種目の当番校は、一般社団法人全国高等専門学校連合会公式サイトで確認できます。

高専生の分母の都合上仕方のないことではありますが、男子の試合はそこそこレベルが高いのですが、女子はですね……。

とある高専生

女子は中学校の県大会レベルかな。

当番校制度

地域ブロック大会も全国高専大会も当番校があり、種目によって当番校が違います。

インターハイのように、すべての種目が同じ都道府県で行うことはありません。

野球とテニスはA高専、サッカーとバスケはB高専といった感じで競技ごとに変わり、当番校は毎年変わります

高校と違って高専は遠く離れているので、地域ブロック大会から泊りがけで大会に参加します。

勝っても負けても、部の仲間たちとバスや電車で移動し、ホテルに宿泊し、ちょっとした小旅行に行くノリになるので、毎年とても楽しみにしているみたい。

全国高専大会は、自分の学校でなければますます旅行気分♪

とある高専生

何にもない田舎だったけど、全国高専大会は楽しかったよ♪

宿泊を伴う高専大会は、レギュラー以外の部員全員を連れていけるわけではありません。

とある高専生

部活にあまり顔を出さないやつは、おいていく。

高体連に登録すれば高校の大会に出場できる

低学年(1~3年)であれば、高体連に選手登録することで高体連主催の大会に出場できます。

大会への出場は希望者のみで、全員出場しなければならないというものではありません。

野球部なら夏の大会は甲子園を目指しますし、ラグビー部なら花園を目指すことになります。

インターハイを目指して練習を頑張り、インターハイに出場する高専生だっています(たいてい私立強豪が強いので、インターハイに出場できるような高専生はめったにいません)。

インターハイ地区予選

インターハイの地区予選が閉寮しているGW中に行われたりすると、出場登録は高専のある地区になるので、遠方の場合親の負担が大きいです

高専のある地区が自宅に近ければよいのですが、遠く離れている場合、大会に出場するために高専のある地区に戻らなければならないという……。

親が送迎することもありますし、友人の家に泊まったり、ホテルに前泊したり……。

卓球の場合はGW中に行われ、シングルスの試合の翌々日にダブルスの試合、さらに翌々日に団体戦……。

えっ!全部出場するの!うちから会場まで100km以上あるけど送迎しろと!!なぜに1日おきに大会なんじゃ?!

なんてことだってありえます。

泣けてきます。

とある高専生の母

幸い、インターハイ予選は女子の部員が少なくて団体戦が組めない、ダブルスも実力が近くないと組めない、シングルスのみの出場でした。残念ですが助かりました。

遠方の場合送迎が大変なので、上位入賞する見込みのない学生は試合出場そのものを断ってしまうことも多いようです。

しかしなまじ強いと……、断れない……。シード権を持っていたり、強化指定選手に選ばれていたりすると……。

とある高専生の母

母ちゃんは、送迎頑張るよ。

上級生は一般や大学生の大会

高校生の大会の出場年齢資格を超えてしまった上級生は、一般や大学生向けの大会に出場することが出来ます。

高専生は4年時の高専大会が終わってしまうと部活動は引退状態になるので、それ以後は試合に出場することは殆どなくなってしまいますけどね。

高専4~5年生なら日学連に登録できます。日学連に登録すると、大学生の大会に出場できます。

とある高専生の母

卓球雑誌を見ていたら、四国学生リーグに高専が参加していました。

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大4年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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