高専で留年する人にはどんな特徴があるのか

高専は普通高校とは違い、大学と同じような留年があります。

保護者

高専に入学したところで、正直、これが心配よね。

親ならば、誰でも心配になるものです。大学生ならまだしも、高校生の年齢です。

とある高専生の母

高専についていろいろ調べていく中、留年制度があることを知った時、娘を行かせるべきかどうか、私も悩みました。

下に落ちていく人もいれば、上から落ちてくる人もいます。

特に3年から4年への進級は壁が高く、留年する人が特に多いです。

各高専の学校要覧を見ると、高専によっては3年生の在学生の数が定員の1.5倍の60人というところもあり、正直、驚きます(沼津高専のことではありません)。

留年と言っても、海外留学するために休学して留年する積極的留年がありますが、ここでは省きます。

一般的に留年と言ったら、進級に必要な単位が足りなくて留年することです。

単位が足りなくて留年する人には、共通する特徴は以下の2つ。

  • 勉強をする気がない
  • 出席日数が足りない

これは、高専だけでなく大学でも同様です。

本記事では、高専で留年してしまう人の特徴について、解説します。

目次

そもそも勉強をする気がない

当たり前のことですが、テスト勉強をきちんとしておかないと、赤点をとってしまいかねません。

赤点=即落単→留年ではありません。

先生

担当の先生にもよりますが、赤点をとっても追試やレポートなどの救済措置が取られていることがほとんどです。

救済措置があるのに単位を落としてしまう学生というのは、そもそも勉強をする気がない学生です。

留年したくなければ単位を落とさない程度には勉強をするものですが、それすらできなくなっている状態です。

必死に勉強しているのだけれど、理系科目や専門分野がどうしても苦手で理解できずに落としてしまう学生も中にはいますが、単位を落とす学生の多くは勉強をしません。

また、高専に入学することそのものが目的になってしまっていた場合、燃え尽き症候群のような状態になっていることも考えられます。

高専入学は目的ではなく、人生の通過点に過ぎません。

課題を提出しない

テストの点数が悪いだけでなく、課題を提出しない人も単位を落として留年していきます。

課題も、工学に興味がないとつらくなってしまいます。

出席日数が足りない

中には病気やケガのために通院しなければならず、その結果として出席日数が足りなくなってしまうということもあるでしょう。

この場合の留年は仕方がありません。学校の勉強よりも、健康第一です。

問題なのは、寝坊による欠席や遅刻、サボりなどです。

寝坊に関しては、寮生活ならば誰かが起こしてくれますし、自宅通学であれば家族の誰かが起こしてくれるので問題はありません。

しかし一人暮らしになった時、起こしてくれる人がいないので、寝坊による欠席や遅刻が発生しやすくなります。

朝、どうしても起きられないことによる遅刻が常態化してしまうと出席日数が足りなくなり、単位を落として留年してしまうことがよくあります。

とある高専生

一人暮らしを始めた途端、朝一の授業に遅刻するようになったヤツいるから!

バイト優先

出席日数が足りなくなる原因の一つに、バイト三昧というものがあります。

単位を取るのに必要な出席回数ギリギリになるようにバイトを入れるのは自由ですが、ギリギリに攻めすぎてしまい、体調を崩した時に出席日数の余裕がなかった……、なんていう笑えない話も無きにしもあらず。

自分から進んでバイト三昧にしてしまうのは、自業自得とも言えなくもないです。

学校に行かなければならないにもかかわらず、自分の意志とは関係なくバイト先で強引にシフト組まれてしまうようなことがあった場合、速やかに両親なり学校に相談してください

ブラックバイトの可能性があります!

先生

バイトは禁止されていないとはいえ、学生がブラックバイトにハマってしまわないかと、学校側は心配しています。

バイトよりも、学業優先でお願いします。

留年するとどうなるのか

大学と同じで留年が当たり前に存在するので、後ろ指を指されるとかいうことはありません。留年してしまった学生も、留年に対して後ろめたい気持ちになることはありません。

卒業して技術者になりたいという目的のある学生なら、留年することで理解できなかったことをもう一度学習して理解を深め、次はちゃんと単位を取って進級し、卒業していきます。

高専男子

分からなかったところの理解が深まったから、留年してよかった

という人さえいます。

高専では1年の留年は珍しいことではなく、当たり前の光景です。

子どもが留年したからと言って、即退学だとか言わずにとりあえずは温かい目で見守ってあげましょう。留年してしまうのは、学生本人が勉強をしなかった場合であることがほとんどです。

とある高専生

同じ学年を2回やっても3回目はないからね。次の年は必ず進級してね。

しかし工学に興味を失い、技術者になる目標を失ってしまった学生の場合、他の道を求め、退学していきます。

4年生や5年生で留年した場合は卒業していく割合が高いですが、1年生や2年生で留年すると退学していく割合が高くなる傾向があります。

高専を中退してしまうとどういう扱いになるのか、詳細はこちらをご覧ください

普通に勉強していれば留年しません

高専のテスト勉強は、教科書や問題集ばかりでなく、基本的に先輩から過去問をもらい、それを使用して勉強します。

中学や高校のように、問題集が存在しない科目もあります。

そのような科目は特に先輩方からもらう過去問が重要になってきます。

できる限り成績優秀な先輩から過去問をもらうことが重要です。

留年しないためには、

  • 授業には毎回ちゃんと出席する
  • 課題を忘れずに提出する
  • 過去問をきちんと勉強
先生

上記の3つのことがきちんと出来ていれば、単位を落とすようなことは、まずありません。

この当たり前のことができないと、留年することになるのです。

大学でも、同じですよね。

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大4年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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