高専で留年する学生の3つの特徴と防止策ー親の役割とは

高専は普通高校とは違い、大学と同じように「留年」があります。

保護者

高専に入学したところで、正直、留年が心配よね。

親として、我が子が留年しないか心配になるのは当然のことです。特に高校生の年齢で留年となると、その後の進路にどう影響するのか、不安に思う方も多いでしょう。

とある高専生の母

私自身、高専についていろいろ調べていく中で、「留年制度」があることを知った時、娘を受験させるべきかどうか、悩みました。

下に落ちていく人もいれば、上から落ちてくる人もいます。

特に3年から4年への進級は壁が高く、多くの学生がつまづきやすいと言われています。

実際、ある高専(沼津高専のことではないよ)では定員40名のところ、3年生が60名以上在籍していることもあり、驚きます。

  • 留年と言っても、海外留学するために休学して留年する積極的留年がありますが、ここでは省きます。

一般的に留年と言ったら、進級に必要な単位が足りなくて留年することです。

本記事では、高専で留年してしまう学生の具体的な特徴を解説するとともに、親が知っておくべきことや、留年を避けるための対策について紹介します。

目次

高専で留年してしまう学生の3つの特徴

留年しやすい学生には、共通する以下の3つの特徴があります。

  1. 勉強をする気がない
  2. 課題を提出しない
  3. 出席日数が足りない

授業にちゃんと出て、課題を提出し、テスト前に過去問で勉強する。この3つができれば、留年することはまずありません。

勉強する気がない

当たり前のことですが、テスト勉強をきちんとしておかないと、赤点を取ってしまうことがあります。

とはいえ、「赤点=即落単→留年」ではありません。

高専の先生

担当の先生にもよりますが、赤点をとっても追試やレポートなどの救済措置が取られていることがほとんどです。

こうした救済措置を活かせない学生は、そもそも勉強をする気がない学生です。

必死に勉強しているのだけれど、理系科目や専門分野がどうしても苦手で理解できずに落としてしまう学生も中にはいますが、単位を落とす学生の多くは勉強をしません。

留年したくなければ単位を落とさない程度には勉強をするものですが、それすらできなくなっている状態とはどういう状態なのか?。

高専に入学がゴールになってしまっていた場合、燃え尽き症候群のような状態になっていることも考えられます。

課題を提出しない

テストの点数が悪くなくても、課題を提出しなければ単位はもらえません。

工学に興味がないと課題をこなすことがつらくなってしまい、放置してしまう一因となります。

出席日数が足りない

中には病気やケガのために通院しなければならず、その結果として出席日数が足りなくなってしまう場合はあります。

この場合の留年は仕方がありません。学校の勉強よりも、健康第一です。

問題なのは、寝坊による欠席遅刻サボりなどです。

寝坊に関しては、寮生活ならば誰かが起こしてくれますし、自宅通学であれば家族の誰かが起こしてくれるので問題はありません。

しかし一人暮らしを始めた学生が、寝坊により朝の授業に遅刻し勝ちになるのはよくある話。

とある高専生

実際、一人暮らしを始めた途端、朝一の授業に遅刻するようになって、朝一授業の単位を落としたやついるよ。

バイト優先

出席日数が足りなくなる原因の一つに、バイト三昧というものがあります。

単位を取るのに必要な出席回数ギリギリになるようにバイトを入れるのは自由ですが、ギリギリに攻めすぎてしまい、体調を崩した時に出席日数の余裕がなかったなんていう、笑えない話も無きにしもあらず。

自分から進んでバイト三昧にしてしまうのは、自業自得とも言えなくもないです。

本人は授業優先にしたくても、バイト先が強引にシフトに組み込んでしまうようなことがあった場合、速やかに両親または学校に相談してください。

ブラックバイトの可能性があります!

高専の先生

アルバイトは禁止ではありませんが、ブラックバイトに巻き込まれないよう保護者も注意してあげてください。学校側も気にかけています。

バイトよりも、学業優先でお願いします。

学校以外のブラックバイト相談窓口

留年は「失敗」ではない

高専は大学と同じで留年が当たり前に存在するので、後ろ指を指されるとかいうことはありませんし、後ろめたい気持ちになる必要もありません。

もう一度学び直せる

留年した学生は、学習姿勢を見直し、「分からなかった部分をもう一度学んで理解を深められた」と前向きに捉えることが多いです。

高専男子

もう一度学習することでようやく理解が追いついた。留年してよかったよ。

高専では1年の留年は珍しいことではなく、当たり前の光景です。

子どもが留年したからと言って、即退学だとか言わずにとりあえずは温かい目で見守ってあげましょう。留年してしまうのは、学生本人が勉強をしなかった場合であることがほとんどです。

留年は1学年につき1回目まで認められます。同じ学年を3回やることはありません。この場合、退学になります。

退学という選択肢

一方で、工学への興味を失ってしまった場合、留年を機に退学して、別の道を探す学生もいます。

4年生や5年生で留年した場合は卒業していく割合が高いですが、特に1年生や2年生での留年は、退学して別の道を探す学生の割合が高くなる傾向があります。

高専を中退してしまうとどういう扱いになるのか、詳細はこちらをご覧ください

留年を避けるための対策

実は留年を防ぐために必要なことは、至ってシンプルです。

  • 授業にきちんと出席する
  • 課題を忘れずに提出する
  • 先輩から過去問をもらって勉強する
高専の先生

この3つを守っていれば、単位を落とすことはまずありませんよ。

中学や高校のように、問題集が存在しない科目もあります。

高専のテスト勉強は、教科書や問題集ばかりでなく、基本的に先輩から過去問をもらい、それを使用して勉強します。

授業への積極的な参加

授業にちゃんと出席するのはもちろんですが、先生の話をしっかり聞き、わからないことがあれば友だち同士教え合ったり、先生に聞きに行ったりして解決します。

小さな疑問をそのままにはせず、その都度解決していきましょう。

学習計画を立てる

テスト直前になって慌てないように、日頃から予習・復習の習慣をつけておきましょう。

特に数学や理科などの理系科目は、日々の積み重ねが重要です。

外部のサポートを活用する

どうしても不安なら、外部サポートを活用するのも一つの方法。

どれだけ気をつけていても、

  • 理系科目が苦手でつまずいた
  • 授業が早すぎて理解が追いつかない
  • 質問したいけど、気が小さくて先生や友だちに聞けない

そんな悩みを抱える高専生は少なくありません。

保護者

普通の塾に通わせても、高専特有の専門科目には対応できないんじゃないの?

まさにその通りです。

普通の高校向けの塾では、高専のカリキュラムや専門分野に対応できないことが多いのです。

高専生専門塾「ナレッジスター」とは?

「ナレッジスター」は、全国でも珍しい“高専生専門”の学習塾です。

  • 高専独自の数学・物理・専門科目に対応
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  • 個別カリキュラムで効率的に弱点克服
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授業や課題に追われる中でも、一人ひとりに合わせた学習計画を立て、効率よく成績を伸ばせるのが強みです。

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  • オンライン対応で全国どこからでも受講可能
    寮生・自宅生問わず、自分の部屋から専門の先生に質問できる。

専門科目に強い先生がいるので、普通の塾では無理だった部分をサポートしてもらえて助かっています

まとめ:留年は「早めの対策」で防げます

  • 授業に出席する
  • 課題を提出する
  • 過去問で勉強する

この3つを守れば、基本的には留年しません。

でも、苦手科目を放置してしまうと、一気に留年リスクが高まります。

だからこそ、勉強面で不安があるのであれば、早めに専門サポートを受けることが最大の安心材料 になります。

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大4年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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