入寮日当日、子どもと過ごせる最後の時間。その時間は、寮での荷解きと片付けに追われて終わります。
部屋に入れば、事前に送った荷物がすでに運び込まれた状態に。そこから、荷解き作業スタート!
部屋は狭く、荷物で足の踏み場もありません。
ハサミはどこ?ダンボールはどうする?階長さんの説明も聞かなきゃとバタバタしているうちに、
階長そろそろ退寮してください
の声。
本記事では、沼津高専の入寮日を経験した保護者が、当日のリアルな流れと、知っておけば焦らずに済む準備のポイントをお伝えします。
- 入寮日当日の詳細なタイムライン
- 事前に準備すべき必須アイテム
- ダンボール処理など重要な注意事項
- 効率的な荷解きのコツ
限られた時間を有効に使い、落ち着いて作業を終えましょう。


入寮日当日のタイムスケジュール


入寮式が終わったら、これから生活することになる部屋に入り、生活準備を整えます。
入学式の数日前、佐川急便で送った荷物が寮に到着します。
寮に届いた荷物は、先に帰寮していた寮の役職者たちが荷物に貼られている部屋番号にしたがい、新入生が来る前に部屋まで運び込んでいます。
そんな荷物を運び込む上級生のために、工夫してもらいたいことがあります。
寮にはエレベーターがありません。上級生たちは階段で重い荷物を運びます。
- 持ち手をつける
- 重さを分散させる
- 運びやすいサイズにまとめる



上層階の部屋へ荷物を運ぶ役職者たちのために、このようなちょっとした工夫をしていただけると、とても嬉しいです。


入学式当日:荷解き作業の流れ
入学式に続いて行われる入寮式終了後から保護者が寮を出るまで、約1時間しかありません。
入寮式が終わると、子どもたちは保護者と一緒に寮の部屋へ移動します。
部屋に入ると、前述したように、先に送った荷物がすでに部屋に置かれた状態になっています。
制限時間は約1時間。荷解きと収納作業の開始。
親子で手分けして、購入した教科書や作業着を棚やクローゼットに、布団や衣類をベッド周りに収納していきます。部屋は狭く、荷物を開けると足の踏み場もありません。
荷解き作業中、階長さんたちが各部屋を回って様子見と挨拶に来ます。



○階の階長の△と申します。よろしくお願いいたします
との自己紹介に続き、この後の予定や注意事項を説明。
荷解きが終わったら、空になったダンボールや梱包材を車へ運搬します。
寮のゴミ処理能力には限界があるため、入寮日のダンボールは保護者が自宅へ持ち帰らなければなりません。
寮と駐車場は離れているため、これもなかなか大変な作業。
作業が終わったら、保護者は寮を退出。
新入生たちは談話室に集められ、オリエンテーションへと進みます。入学の感動に浸る時間も、子どもとの別れを惜しむ余裕も、本当にありません。とにかく作業に集中する、慌ただしい1時間でした。
荷解き作業の実態


体験入学などで寮を見学したことのある方であれば、寮の部屋がどれほどの広さなのか、すでにわかっているのではないでしょうか。
知らないよりも知っていたほうが、あらかじめ頭の中でシミュレーションをして臨めます。
作業環境
入寮日当日は、保護者が寮の部屋に入れる数少ない機会です。
普段は立ち入れない寮の中、そして女子寮であっても父親の入室が許可される唯一の日です。
ただし、作業時間は1時間にも満たないほど短いのが現実。部屋に入ると、先に送った荷物が積み上げられており、3~4.5畳ほどの部屋は荷物で埋め尽くされています。
ダンボールを開けると、文字通り足の踏み場もなくなる状態。
ゆっくり子どもと入学式の感想を話し合ったり、これからの寮生活について語り合ったりする時間的余裕は、残念ながらありません。
効率的な荷解きのコツ
限られた時間で作業を終えるには、事前の準備と優先順位づけをしておくと良いです。
- ハサミやカッター、ゴミ袋
-
手持ちの鞄の中に入れておき、すぐに取り出せるようにしておくと、すぐに作業に取りかかれます。荷物の中に入れてしまうと、まずハサミとカッターを入れた箱を開けて探す作業から始めなければなりません。
梱包する際に用いたクッション材や袋などのゴミも持ち帰るため、ゴミ袋もあったほうが便利です。
- 当日購入した教科書や作業着
-
とりあえず、棚やクローゼットに押し込みます。ハンガーを見つけたら、作業着類は袋から出して、クローゼットへ収納していきます。教科書類も、とりあえず並べます。
次に、衣装ケースを開封して、ベッド下へ収納します。これらを優先することで、作業スペースが確保できます。
- 布団類
-
リースにしろ、持ち込みにしろ、布団の準備もします。ベッドの上は荷物を広げる行スペースとしても使用しますので、先にシーツ類を被せてしまったほうが、後の作業が楽になるかもしれません。

とある高専生の母

我が家は布団の準備をする前に、ベッド上に荷物を広げてしまい、布団の準備に手こずったので。
細かい整理整頓は後回しで構いません。
どこに何を置くか、どう並べるかといった作業は、子ども本人が後日ゆっくり行うので、親がやる必要はありません。
当日は「とにかく開封して、大雑把に指定の場所に入れる」ことに集中します。
親子3人で作業する場合は、役割分担して作業すると、効率的に行なえます。
- 一人がダンボールを開ける
- 一人が中身を分類する
- 一人が収納する
流れ作業にしてしまえば、効率的に作業が進みます。ただし狭い部屋での作業なので、お互いぶつからないよう注意してください。
重要な注意事項


注意事項というほどのものではありませんが、知っていれば、当日慌てなくて済みます。
ダンボールの処理
荷解き作業で最も注意すべきなのが、ダンボールの処理です。
空になったダンボールや梱包材は、寮に置いていくことができません。
そのため、要らなくなったダンボールは、保護者が家に持ち帰るようにと指示されます。
車で来ている場合は、畳んだダンボールを積み込めば問題ありません。我が家も車にダンボールを積んで持ち帰りました。ただし寮と駐車場は離れているため、往復して運ぶのはなかなかの重労働。
一方、公共交通機関を利用して来た保護者の方々は、どのように対処されたのでしょうか。
ダンボールを抱えてバスや電車に乗って帰ったのか、それとも別の手段があったのか。気になるところですが、実際のところは分かりません。
ダンボールの持ち帰りが必要なのは入寮日だけです。後日、追加で荷物を送った場合のダンボールは、寮のゴミ捨て場に捨てることができます。一度に大量のダンボールが出るため、入寮日だけ特別な対応が必要なのです。
ちなみに、「ダンボールはベッド下に敷いておくと、除湿剤代わりになるよ」という階長のアドバイスに従い、大きいダンボールの一部は置いて帰りました。
その他のポイント
入学式の日に着用した中学の制服も忘れずに持ち帰りましょう。
沼津高専は制服がなく、入学式は中学時代の制服で臨みます。しかし入学式以後は必要無くなるため、持ち帰ります。
我が家も部屋に整理が終わったら制服を脱いでもらい、持ち帰りました。


ルームメイトとの関係


今は一人部屋として運用されていますが、娘が入学した当初、1年生は相部屋が決まりでした。
以前は相部屋だった
かつて1年生は基本的に相部屋でした。同じ部屋で暮らすことになる相方の保護者と顔を合わせるのは、入寮日が最初で最後。
お互いに軽く挨拶は交わすものの、それ以上の会話をする時間的余裕はありませんでした。子ども同士が一緒の部屋で生活するのだから、保護者としては少し話をしたいところですが、荷解き作業に追われて会話どころではなかったのが実情です。
現在は完全一人部屋制に
コロナ禍をきっかけに相部屋制度は廃止され、現在はすべて一人部屋になっています。
相部屋は相部屋で、ルームメイトと深夜まで語り合ったり、一緒に勉強したり、独特の楽しさがありました。一人部屋になったことで、プライバシーは確保されますが、寮生活ならではの濃密な人間関係を築く機会は減ったかもしれません。
入寮日当日の荷解き作業に関しては、一人部屋の方が作業スペースに余裕ができるため、多少は楽になったと言えるでしょう。
まとめ
高専の入寮日当日は、想像以上に慌ただしい1時間です。
子どもとゆっくり話す時間も、感動的な別れの瞬間もありません。あるのは、狭い部屋での荷解き作業と、ダンボールの運搬作業だけ。それが現実です。
事前準備しておけば、作業は多少なりとも効率的に進められます。
- ハサミやカッターを当日持参するカバンに入れておく
- ダンボールは自宅に持ち帰る必要があることを知っておく
この2つを押さえておけば、当日慌てずに済みます。
完璧に整理整頓しようと思わないことも大切。細かい配置は後日、子ども自身がゆっくり決めればいい。当日は「とにかく荷物を開けて、指定の場所に入れる」。それだけに集中しましょう。
限られた時間を効率よく使い、落ち着いて作業を終える。それができれば、入寮日は成功です。










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