リケジョっていうやつは（今昔）

母親の私もリケジョで、娘もリケジョ。

私が中高生だった頃に比べ、リケジョを取り巻く環境には隔世の感があります。

親世代の頃の理系女子

娘が理系に進むと宣言した時、親が反対したり戸惑ったりしたのであれば、昔のイメージを引きずっているからなのかもしれません。

偏見の強い時代でした。

女子は文系という思い込み

私が子供の頃は、数学や理科が得意な女の子は、「変なやつ」とか「おかしいやつ」と思われていたフシがありました。

口には出さなくとも、そんな空気を感じていました。男子からも女子からも。

物知りなやつとは思われてはいたけれど…。

理系志望なのに文系に行った女の子

多くの進学校では、2年生になると文系クラスと理系クラスに別れます。

農学部に行きたいから理系クラスを希望していたのに、「女の子は文系」と、高1のときの担任のせいで文系クラスになってしまった女の子がいました。

教育実習で彼女と再会した時、

と恨み節が炸裂していました。

彼女が理系クラスに進んでいたら、また違う大学に進学できていたかもしれません。彼女のような隠れ理系女子が希望通り理系クラスに進むことができていたのなら…、と思うことはあります。

あの時、理系クラスの女子は10/90人でした。

今はどうなっているんだろう？増えているかな？隠れ理系女子が減っていることを望みます。

就職に強かった工学系女子

当時理系に進んだ女子の多くは、医療系学部に進むことが多かったです。

そして工学系に進もうとすると、周囲からの風当たりが強かったようです。

そして大学を出る頃は、就職氷河期。

私の記憶では、工学女子たちは比較的難なく就職していきました。

他学部の女子は、公務員を目指すか、コネで就職していくか…、だったような気がします。最初から就職を諦めてしまっていた人も、多くいました。

工学系に進めばよかったと後悔していた就活時代……。そんな私は理学出身。

リケジョという言葉の誕生

リケジョという言葉が生まれた時、理系女子が認知されてきたのだなと、嬉しく思いました。

だからといって、マスコミが取り上げるリケジョは嫌いです。中身を理解せずにやたら持ち上げますしね。

小保方さんの時は特にひどかった。

リケジョの世界

必ずしも全員というわけではないですし、仕事内容によって変わります。ただ、一般的にそういう傾向があるよということです。

化粧をしない人が多い

分野によります。

メイクは、化粧品という汚れを顔に塗っていることだと思っています。それに、マスク（防塵・防毒・医療用）をする際に邪魔になります。

仕事内容によっては、化粧品はコンタミの原因になることがあるので、あまりしたくありません。

爪を伸ばしたりネイルをすることは、仕事内容によって軍手やゴム手袋をする際の邪魔になります。

すべてのものに理由があると思っている

いろいろな物事や現象の原因や理由を考えるのが好きです。

どうしてそうなるのか、男女問わず議論するのも好きです。

仮説を立てて検証して、仮説が当たったり、実験が成功したときは、何よりも嬉しいです。たぶん、一番目が輝いているときだと思います。

何日、いや、何ヶ月にもわたる実験を行って成功したときは、何ものにも代えがたい嬉しさがあります。

娘もリケジョになったことについて

両親ともに理系なら文系が生まれるわけがないだろう

必ずしもそうとは限りませんが、娘がよく言っていることです。

普段の日常会話からして、理系っぽいのかもしれません。

• 会話に数式や定理が出てくることがある
• 物性の話が出てくる
• 確率論で話している時がある
• 漫画やアニメを科学的に突っ込むのが好き

そもそも全員が理系なので、違和感がありませんし、これが普通だと思っています。

摩擦係数なんて用語、普通は出てきませんから！

中学時代の友人（文系）には、通じないだろう。

結婚相手は見つかりやすいだろう

高校時代のリケジョの友人たちは、みな、リケダンと結婚していきました。話は合いやすいですし。

女性が少ないので、それなりにモテることは事実です。

女性が少ない世界（医療系を除く）なので、大切にされることが多いです。

独身のリケダンはよく見ますが、リケジョは割と大学時代からの付き合いだったり、社内恋愛で結婚していく例が多く、独身率は低いです。

本人に結婚する気があるのかどうかという問題もありますが。