「高専やめとけ」と言われる理由はなにか

高専についてネットで調べていると、よく「後悔」とか「やめとけ」という言葉が出てきます。

中学生

高専に行きたいけど、やっぱり行くのはやめたほうが良いのかな?よくない評判が目についちゃって、不安になってきた

止めとけと言われる理由の多くは、

といったものが多くを占めます。

そしてそのような人は、高専がどのような学校なのかよく分かっていなかったというパターンが多い(ただし、すべての人にこれらら当てはまるわけではありません)。

上記の3つ以外によく挙げられることが、

  • 女子が少ないので華やさがない
  • 部活動が不活発
  • 勉強が大変で、留年がある
  • 寮生活に馴染めない
  • 立地が田舎なので遊べない

の5つになります。

ここでは、この5つについて解説していきます。

目次

女子が少ないので華やかさがない

確かに一般的な進学校と比べたら女子は少ないかもしれませんが、工業高校や大学工学部のほうが女子率が低いです。

比較の問題

女子が多いからって、キラキラした高校生活をおくれるとは限りません。

女子が少なくても、モテるやつはモテる

ただそれだけの話。

とある高専生

高専女子はキラキラしていないって言うけどさ、そういうおまえら(高専男子)だってキラキラしていないからな!
部活の大会で他校の男子を見た時、男子高校生ってこんなにキラキラしているんだって、思ったもん。
人のこと言えるかよっ!

作業着や白衣を着て、油や薬品に塗れる女子たちに、文系女子のようなキラキラを求めてはいけません。

部活動が不活発

部活動は熱心に行うものではなく、勉強の合間の息抜きと言った感じ。

部活動は、部活とサークルの中間ぐらいの活発度です。

ガチ勢もいればエンジョイ勢もいる。

中学や高校と違って、部活動を強要されないのが高専の部活動の良いところ。国立大学の部活動と同じぐらいのゆるさです。

そもそも高専に入学してくるような学生は、部活動を求めて入学してくるわけではありません(ただし、高専特有のロボコン部は除く)。

勉強が大変で留年がある

進学校のほうが毎日の宿題が多いのではないでしょうか?

高専は、

大学受験のために好きでもない国語や社会の勉強をしなくても良いのですから、ある意味勉強は楽

なのではないかと考えています。

逆に、工学に興味がないのに高専に入ってしまった学生の場合、苦痛以外の何物でもないので、工学に興味があることが前提になります。工学に興味があっても、理系科目が苦手だとやはり辛い

数学が苦手だと、特に辛い。

中学の段階ではどの教科も万遍なくできてしまい、中には理系向きか文系向きか判断が難しい子もいます。高専に入学してから理系科目が苦手だった気づいてしまい、後悔することもあります。

確かに、ちゃんと勉強して規定の単位数をとらないと、留年してしまう恐れはあります。

しかし、

授業にちゃんと出席し、課題を提出し、過去問をこなしていれば、留年するようなことはまずありません。

多いレポート

高専男子

実習後のレポートがきつい

という意見もありますが、大学の実験実習でもレポートはつきものです。大学のレポートも同様にけっこう大変です。

一足先にレポートを書く訓練をしているとでも思えば良いのではないでしょうか。

とある高専生の母

大学時代は、レポート作成のために徹夜はしなかったけど、それに近いことは何度もやりました。

進学校では実験レポートを書くということをしません。それに比べたら、大変だと思ってしまうのかもしれません。

どうせ社会に出たら、さまざまな報告書を書くことになります。

そのための練習をしているとでも思っておきましょう。

寮生活に馴染めない

遠方の学生は寮に入ることになります。

どうしても寮生活に馴染めずに退寮していく学生は、毎年それなりにいます。

友人関係が悪化してしまうと寮生活はきついものとなりますが、恵まれると寮生活は天国!

高専男子

最初の2週間は慣れなくて地獄に感じたけど、それを過ぎれば毎日が修学旅行!めっちゃ楽しい!

高専寮によって対応は変わると思いますが、年度が変わるときに棟を移ることができます。寮にはいたいけど、今の寮の人間関係に問題があった場合、棟を変えてもらうという方法があります。

家とは違う味付けの食事は、慣れです。

食事の時間、風呂の時間が決まっていることに最初は戸惑うかもしれませんが、これも慣れ。

WiFi環境は、少しずつ改善されてきています。

とある高専生

長期休暇で自宅に戻ると、いつも逆ホームシック。早く寮に戻りたいって、なってる。

寮生活は楽しいこともあれば辛いことももちろんあります。寮はそれらがバランスよく存在し、自分を成長させる場所です。自分の家のように我儘はできませんし、思うようにいかないこともあるでしょう。

立地が田舎

一部の高専を除き、立地場所が郊外です。

誘惑が少ないので、勉学に励める場所とも言えます。そもそも高専には遊び行っているわけではないのですから。

考えて見れば、多くの国立大学からして、田舎に立地しているところが多いですよね。旧帝大は比較的街中にありますが…。

先生

遊ぶところがないから勉強に集中できる環境です。

ものは考えようです。

後悔しないために

己を知り、敵を知れば、百戦危うからず

高専は敵ではないですが、高専がどのような学校か知り、自分の興味や得意分野を知った上で高専に入学してくるのであれば、後悔なんてしません。

就職が良いからとか、大学に編入しやすいからとか、親や先生に勧められたからとか、そういった理由だけで選んでしまったら後悔します。

とある高専生の母

「やめとけ」っていう人は、そういう理由だけで選んでしまって公開している人が多い印象

服装も自由、部活動も自由、勉強も自由なので、人から言われないと何もできない人には向きません。

自分の人生、高専に行くか行かないかを決めるのは、親でも先生でもなくあなたです。

入学してから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、己と高専のことをよく知っておきましょう。

技術者になりたくて、理系科目が得意であるならば、辛いどころか楽しい学校生活となります。

校則がゆるく、髪を染めるのも自由、服装も自由。

勉強も部活も、すべて自分の裁量ですることができる魅力があります。

自立と自律が求められる学校なので、合う人には合うし、合わない人には合いません。

よく見極めてから選んでください。

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