高専進学-親の不安を吹っ飛ばせ!

大多数の親は、高専がどんな学校か知りません。

保護者

高専だなんて、そんな訳のわからない学校なんて行かないで、○○高校に行きなさい!

高専がどんな学校なのか知らないがゆえに不安になり、高専受験に反対してしまうことはよくあるのではないでしょうか?

このような親の場合、高専がどのような学校か理解するにつれ、不安はなくなるものです。

その一方で、高専がどんな学校か調べていくうちに、メリットよりもデメリットばかりが目について、ますます高専に行くことに対する不安が増大してしまうこともあります。

目次

勉強についていけるのか

高専について調べていて気になること、それは、留年率や退学率の高さではないでしょうか。

勉強に関しては、目的意識を持って高専に入った学生は、たとえ入学時の席次が低くても伸びます。

こればかりは入ってみなければわからないし、子供を信じるしかありません

実際、高専の勉強が始まって、初めてのテストである1年生の前期中間試験の結果が出るまで、不安しかありませんでした。(何しろ…新入生テストの結果がド底辺でしたので…)

留年したり退学したりする学生

親にとって一番の心配事は、退学してしまわないかどうかです。

退学するタイミングによっては、中卒になってしまうことを親は最も恐れています。

留年したり退学したりする学生は、学校に来ないパターンが多いです。寮生活ならまだ周囲の目がありますが、一人暮らしになると要注意です。

  • 出席日数が足りない
    • 病欠
    • 寝坊
    • サボり
  • 勉強する気ゼロ
    • ゲームにハマった
    • 工学に興味がない
    • レポートなどを期限内に提出しない
    • テスト勉強をしない

退学していく学生は、基本的にやる気がない学生です。

できるだけ留年や退学者を出さないように、学校側は救済措置を取ろうとしますが、やる気ゼロでは網にかけることすら出来ず、落ちていきます。

専門分野に興味が持てないと、専門科目の増える3、4年生ごろになると勉強が辛くなってきます。興味がないことを勉強するのはとても辛いです。

たとえ留年しても、席次が低くても、技術者になる気概があるならば、退学することなく卒業はしていきます。

高専を志望した動機の本音部分が、「家を出たかった」だけであった場合、工学に対する興味が元々ないことが多く、留年から退学していく危険性が高いです。

親元を離れてしまう

口ではいろいろなことを言っていても、本音は、子供が親元を離れていってしまうことの寂しさがあるものです。

高専進学に、反対理由になっていない理由をいろいろと並べ立てているような親の本音は、子供が離れていってしまうことを阻止したいからではないかと思っています。

寂しさ

いつまでも、親は子供を手元に置いておきたいと思うもの。

ですが、いつか子どもは親元を離れて巣立つときがやってきます。

15歳で親元を離れるのは早すぎるのではないか?

そんなことを考えたこともありますが、考えてみれば、オリンピック出場を狙うスポーツエリートの子どもたちは、12歳の中学入学と同時に親元を離れて強豪校で寮生活をしています。

知り合いにそのような子がいました。

その子のお母さんは最初の1ヶ月こそ寂しそうでしたが、すぐに寂しさに慣れてしまっていたようで、時折届く息子からの連絡を嬉しそうに話していました。

とある高専生の母

あの子に比べたら、うちは3年も遅い巣立ち……。たぶん大丈夫だろうな…。

反対理由が寂しさであったのなら、時々は連絡したり、家に帰って来るようにと言ってみてはどうでしょうか。

身の回りのことができるのか

今までは、親が洗濯をしたり食事の準備をしたり、スケジュールの管理をしたり……。

いろいろと世話をしていたと思います。

寮生活になってしまうと、全部自分でしなければならなくなります。

わからないことは寮の先輩たちが教えてくれます。友人に聞くこともありますし、親にLINEで聞いてくることもあります。

娘からLINEで聞かれると、頼りにされているのだなと、ちょっぴり嬉しい母です。

上述の、息子が中学から親元を離れてスポーツ強豪校へ進学したお母さんの話を聞いていて、

とある高専生の母

あの子が大丈夫なら、うちの子もきっと大丈夫だろうな

なんて、いろいろな意味で思っていました。

実際、大丈夫どころか親の期待以上に身の回りのことができるようになって、成長していました。

熱を出した時は大丈夫かな

寮生活では、人の目があるので、体調不良は気づかれやすいです。

熱を出した時は、寮から迎えに来るように連絡が入ります

迎えに行くのは面倒くさいですが、とても安心です。

部屋で寝ていると、友人たちが気を使ってカップ麺や菓子パンを差し入れしてくれることもあります。

人間関係の不安

地元を離れてしまうので、一から交友関係を築き上げていかなければなりません。

そのことを不安に思う親はいます。

でも、考えてみてください。

同じ中学から高専に入学してくる子は1人のことが多く、多くて2、3人。

みんな同じ条件です。同中の子同士が固まっているなんてことは、殆どありません。

寮生活に馴染めるだろうか

寮生

最初の2週間は地獄。慣れてしまえば天国

赤の他人と生活をともにします。

大小様々なトラブルはつきものです。

寮生活は、それら人間関係のトラブルに対処する方法を学ぶ、絶好の場です。

生活をともにしているのだから、築かれる絆は強いです、たぶん。

馴染めなかったら、退寮すれば良いのです。

いじめはあるか

ある程度のいじめは、どこに行ってもあるものです。

高専に限りません。

進学校にだってあります。

どの高専も、いじめは退学ということになっています。

異性関係

女の子の親なら、変な虫がつかないかというのが最大の心配事。

彼氏・彼女が出来始めるお年頃。

寮は厳しく異性侵入禁止になっているので、安心感はあります。

妊娠しなければ(させなければ)良いや

ぐらいに思っておきます。

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大4年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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