高専の保護者組織である教育後援会とは一体どんな組織なのか。
高専入学時、教育後援会組織の説明と会長挨拶があり、PTAと同様に会費を支払います。そして沼津高専では、年に2回開催される支部会の案内が届きます。
ここで多くの保護者が
保護者これって、参加したほうがいいものなの?
と迷うのではないでしょうか。
高専の保護者組織である教育後援会とは、学校と保護者をつなぐ情報共有・支援のための組織です。
高専の教育後援会は小中学校のPTAとは全く別物、子どもの高専生活について、他の保護者の方たちとの情報交換の場として非常に貴重な存在です。
特に遠方の寮生を持つ保護者にとって、学校や子どもの様子を知る唯一の機会となります。
本記事では、沼津高専教育後援会の役員を経験した立場から、教育後援会の活動内容および役員になるメリットなどを詳しく紹介します。


教育後援会はどんな活動をしているのか


教育後援会の活動内容は高専ごとに異なりますが、本記事では私が実際に関わった沼津高専の例をもとにご紹介します。
沼津高専は学校の歴史が長い割に、後援会活動が始まったのは比較的最近のこと。今現在の試行錯誤しながら活動している面がありますので、内容が変わっている可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
本部役員
本部役員になると、月に1回、学校に行くことになるので、遠方の方は大変かもしれません。
本部役員は、高専生のご家庭から集めた後援会費を運用するため、学校側に比較的強く意見を言える立場にあります。



学校運営の大変さや都合など、いろいろなことが見えてくるね。
支部役員
高専は広い範囲から学生が集まってくるので、沼津高専では地区ごとに支部を設けています。
支部が設けられたのは、娘が入学する数年前だったと聞いています。支部ができたことで、後援会活動が活発になりました。
年に2回開催される支部会を運営し、司会を務めます。
各部会
学生部会、教育部会、寮生部会があり、基本的に年2回の活動です。
支部会役員より2名ずつ(正・副)部会役員を選びます。
学生部会
- 活動:学生会とのメンタルヘルスに関する意見交換
- 頻度:年2回
- 内容:親元を離れての生活の不安、学業の悩み、友人関係などの悩みに関し、解決策などを提案する
教育部会
- 活動:進学相談会等での保護者相談員
- 頻度:年2回
- 目的:中学生やその保護者の疑問に答えることで、入学後のミスマッチを防ぎ、退学者を減らす



私はこの活動を通じて、みんなの悩みや不安を聞いているうちに情報を共有化したいと思い、このブログを始めました。
寮生部会
目的:寮生活の問題を共有し、改善を図る事の先生と懇談をし、寮に関する問題を共有していきます。学生たちの寮生活を少しでも改善する活動です。
- 活動:寮生会や寮務主事との懇談
- 頻度:年2回
支部会に出席するべき3つの理由


年に2回、自宅に支部会開催のご案内が届きます。
- 支部会って何?何をするところなの?よくわからないから出てみるか
- 支部会って何?よくわからないから行くのをやめよう
案内をみたら、上記の2パターンの反応になるかと思いますが、メリットしかないので、参加してみることを強く推奨します。
参加しない場合、情報が入らず「知らなかった…」と後悔するケースも少なくありません。
情報を得ることは学校への信頼に繋がり、安心にもつながっています。
理由1. 高専のことを多面的に深く知れる
高専生の保護者の多くは普通高校出身で、高専の教育システムをほとんど知りません。
さらに、自宅通学でない限り、子どもは寮や下宿で遠く離れて暮らしているため、普段の学校生活がどんなものなのか全く見えてきません。
支部会に出席することで、子どもに偏りがちだった情報に
- 高専側からの情報
- 他の保護者からの情報
が加わり、点だった情報が線になり、やがて全体像として理解できるようになります。
理由2. 先輩保護者からの情報が非常に貴重
支部会では、上級生の保護者から下級生の保護者へ、寮生活・進路・就職に関する実体験を直接聞けます。
これが最も楽しく、たいへん価値のある時間。
沼津高専教育後援会浜松支部では、以下の理由で前期は地域ごと、後期は学科ごと5~8名ほどのグループに分かれ、雑談する時間を設けています。
- 前期:新入生保護者に対し、近所にいる高専生の保護者を見つけやすくするために地域ごと。
- 後期:進学や就職の相談が増えるため、学科ごと。
- 他の学生の様子を知り、自分の子どもと比較できる
- 先輩保護者から進学・就職の具体的な話を聞ける
- 「うちだけ?」と思っていた悩みが、実は共通の問題だと分かる
- 不安が解消され、精神的に落ち着く
先輩保護者から聞く話は、この先々で起こるであろう不安に対する準備や、親として子どもにどう接していけば良いのか参考になる話ばかり。
もちろん、自分が上級生の親になったら、今度は自分が下級生の親にいろいろと教えて伝えていくことが義務だと考えています。
先輩保護者から受けた恩恵を、後輩保護者に返していくサイクルを回していくことは、大切なことだと考えています。
理由3. 先生方から直接話を聞ける
支部会には、副校長や各主事(学生主事、教務主事、寮務主事など)の先生方が出席されます。
- 学校側の方針や事情
- 学年全体の状況や傾向
- 子どもからの話の背景にある事実
- 進路や就職の最新動向
学科説明会や保護者懇談会で学校側の事情を聞けるかもしれませんが、支部会は先生方との距離が近く、些細なことでも質問できることが魅力。
当時保護者からの反発が多かった方針転換の理由を、先生方直接納得のできる形で聞けたことは非常にありがたかったですね。



先生から聞いたことを子どもに話したら、「それじゃあ、仕方ないね」と納得してました。
役員になるべき理由とメリット


後期の支部会では、次年度の役員決めが行われます。



小中学校のPTA役員の仕事が大変だったから、やはり躊躇しちゃうのよね。
と思う方も多くいらっしゃると思います。
確かに、大変な側面があるかもしれませんが、役員をすることのメリットが非常に大きいため、積極的に引き受けることをおすすめします。
役員の負担は想像より軽い
- 会議や活動への出席:支部会役員であれば年4回程度、本部役員は毎月1回
- 実働:年数回
- 遠方の場合:交通費支給
小中学校のPTA役員とは比較にならないほど負担が軽く、基本的に会議に出席するだけです。
会議前後の情報交換が最も価値がある
年数回の会議の前後、親睦会と称して役員仲間と食事をします。ここでのざっくばらんな雑談が、最も貴重な情報交換の場です。
先生の都合が合えば、先生も交えて親睦会を行うこともあります。



私はこれが楽しくて、私は役員をやっていたようなものです。
- 公式の会議では聞けない話
- 他の保護者の本音や悩み
- 先生方の裏話や本音
- 進路選択の具体的な事例
- 就職活動の実態
一般の支部会では得られない、濃密な情報交換ができます。
学校運営の実態が見える
本部役員になると、会計を通じて学校運営の実態が分かります。
- 後援会費がどう使われているか
- 学校の予算配分と優先順位
- 学校側の苦労や事情
お金が絡むため、保護者の立場からいろいろと強く意見できる面もあります。やはり後援会費を運用する側ですから。
先生方とお近づきになれる
理事会や支部会、懇親会を通じて、先生方と顔見知りになれます。飲み食いの席では、公の場ではなかなか言えない突っ込んだ話もできます。学校側の言い分もよく理解できます。
何かあったときの相談がしやすくなり、学校との距離が縮まります。
浜松支部では、役員にならなくともサポーター会員になるだけでこれらの特典を享受することができます。


よくある質問
- 支部会の案内が届きましたが、参加すべきですか?
-
はい、まず一度参加してみてください。参加して後悔することはまずありません。特に1年生の保護者は、高専の教育システムや寮生活の実態を知る貴重な機会になります。
- 参加率3割は低くないですか?
-
確かに低いです。しかし逆に言えば、参加するだけで他の保護者の倍以上の情報が得られます。高学年になるほど出席率が下がりますが、先輩保護者の経験談は後輩保護者にとって非常に有益ですので、ぜひ還元してください。
- 遠方でも参加すべきですか?
-
はい。遠方だからこそ学校の情報が入りにくいため、参加する価値は高くなります。
- すぐに役員にならなくてもいいですか?
-
もちろんです。まずは一般参加で支部会に数回出席し、雰囲気を掴んでから役員を検討しても遅くありません。ただし、役員のメリットは非常に大きいため、機会があれば積極的に引き受けることをおすすめします。
まとめ
高専の教育後援会は、小中学校のPTAとは全く異なる組織です。
役員でなければ、年に2回の支部会参加のみ。そこで得られる情報ははたいへん貴重。
自宅に支部会の案内が届いたら、まずは参加してみてください。先輩保護者からの進路情報、先生方との直接対話、他の保護者との情報交換などは、お金では買えない価値があります。
そして後期の支部会で役員の打診があったら、ぜひ引き受けてください。会議前後の親睦会での情報交換、学校運営の実態を知る機会、先生方との距離が縮まるメリットは、想像以上に大きいです。
上級生になったら、今度は後輩保護者に情報を伝える側に回りましょう。それが、先輩保護者から受けた恩返しになります。














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