高専の勉強は難しく、入学できたのは良いものの、勉強についていけなくなったときの不安は誰だってあります。
「勉強についていけない」=「塾に行って挽回する」
なんてつい考えてしまいがちですが、高専の学習内容は普通高校とはあまりにも異なっているため、一般的にそのような手段は取れません。
勉強で分からないものを分からないままにしておくと、授業にはますますついていけなくなってしまいますし、単位を落として留年してしまう可能性だってあります。
特に数学や物理、専門科目は、一度つまずくと後々まで響きます。わからないところは早め解決おきましょう。特に低学年のうちは注意が必要です。
留年ならまだしも、場合によっては退学してしまいかねません。
塾の代わりではないけれど、わからない学生を少しでもわかるようにするために、いろいろと支援をしています。
高専によっては、勉強についていけない学生のために、学習支援室(高専によって名称は異なります)が設置されています。
高専によって採用されている学習支援の方法は異なっていますが、まとめるとだいたい以下のようなものになります。
- 放課後セミナー方式
- 専攻科生によるメンター制
- 先生によるマンツーマン指導
- 学生たちによる相互互助会
どの方式を採用しているのかは公式サイトで公開されていますので、志望する高専あるいは通っている高専の公式サイトをご確認ください。
設置されているのであれば積極的に利用してみてはいかがでしょうか。
本記事では、勉強についていけない学生たちのための、高専側および学生たちの取り組みについて紹介します。
学習支援の運営方式
学習支援の目的はどこも同じなのですが、運営体制は高専によって大きく異なります。
放課後セミナー方式
講義の延長のような補講という形で、先生が教室で講義を行います。
複数回にわたる様々なコースがあり、学生は苦手な科目のコースを受講します。
専攻科生によるメンター制
専攻科生がマンツーマンでわかるまで教えてくれる制度です。
先生によるマンツーマン
沼津高専ではこの方式です。
Fujiカフェが設置されていた図書館が新しくきれいになりました。きっと勉強にも集中できて、はかどるはず。
学生たちによる学習互助会
これも高専によって名称が異なります。運営の仕方もおそらく異なります。
できる学生ができない学生に勉強を教えるものです。
分からないことは、できるやつに聞くのが一番理解できる
学生たちは友人同士教え合うのが、一番効果的と感じているようです。しかし、
学生同士教え合うのもいいけど、間違って理解されるのも後々困るので、担当の先生に聞いてほしいのが本音なんです。
先生の言い分もわかります。しかし学生側の視点にたてば、友達に聞くのと違って先生に聞きに行くのは時間的成約もありますし、緊張してしまって難しく感じてしまうものなのかもしれません。
夏の勉強合宿
できるできないに関わらず、上級生が下級生たちに勉強を教える勉強会。
下級生の十本刀(下位10人)は教えられる側として強制参加、上級生の十賢(上位10人)は教える側として強制参加。
いくら成績が良いからって、俺、人に教えるの苦手なんだけどーーっ!
と、最初は教える方も苦手意識を持っています。しかし、
教える側の経験は、将来家庭教師や塾のバイトにそのスキルが活きてきます。
沼津高専寮の学習支援部(旧マテカ)
成績上位者が成績下位者に勉強を教える週一の勉強会です。
学習支援部の活動ためにこっちは一生懸命準備しているのにさ、(成績下位者の)出席率が悪いんだよね……。
と、学習支援部長をしていた頃、娘はよくそんなことをボヤいていました。
分かりやすく教えるために解説動画を作成したり、頑張っていたようです。人に教えることは、教える側にとってもいろいろと勉強になります。
まとめ
勉強がわからなくなった時、
- 勉強ができる友達に聞く
- 先輩に教えてもらう
というのが最も多いパターンです。わからないことのほぼ9割はこれで解決します。
それでも理解できないときは、担当の先生に聞きに行きましょう。一人で行くのが難しいのであれば、友達同士誘っていけば、行きやすいのではないでしょうか。
分からない学生を放っておくことはできないからね。理解できなかったときは、聞きに来てください。
先生側も、学生の「ここが分からない」は、より分かりやすい授業にするためのフィードバックになります。
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