
高専で学ぶ数学って、普通高校よりずっと難しいって聞くけど…、うちの子、本当についていけるのかしら?
このように、高専入学を控えている、あるいはすでに高専で学んでいる学生にとって、数学は大きな不安の種かもしれません。
高専で学ぶ数学は、専門科目の基礎となるため、避けて通れない非常に重要な科目です。
数学でつまずいてしまうと、物理や他の専門科目にも影響が出てしまい、最悪の場合、留年に繋がることもあります。
しかし、本当に高専の数学はそんなに難しいのでしょうか?そして、もしもしついていけなくなったら、どうすれば良いのでしょうか?
本記事では、保護者の視点から、
- 高専の数学の進度と実際の難しさ
- 数学でつまずいたときの具体的な対策
について詳しく紹介します。
お子さんの高専での学びが実り多い物になるよう、本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。


高専の数学の進度と難易度―高校とは異なる学習アプローチ


高専の数学は、普通高校と大きく異なります。
使用する教科書からして別物であり、その深度と内容には特徴があります。
驚くべき進度!1年半で高校数学を終えることも
多くの高専では、学科による違いはあるものの、およそ1年半で高校3年間で学習する数学の内容を履修し終えます。
その後は、大学レベルの数学へと進むのが一般的です。



そんなに早く進んで…。内容は薄くなったりしていないの?
と思う方もいるかも知れませんが、決してそんな事はありません。
数学は専門科目を学ぶためにも必須の知識。
「進度が早い=内容が簡単」では決してないことは、高専の数学の問題集を見れば一目瞭然です。
その内容は非常でハードであることがわかります。
ただし、学ぶ内容は学科によって差があります。例えば、化学系の学科では応用数学をあまり扱わないなど、同じ工業系でも分野によって数学の難易度は変わってきます。



機電系はゴリゴリの物理系の知識が必要だから、それに合わせて数学も難しくなっているかも。
学ぶ順番が違う!「難しい」とは一概に言えない理由
高専の数学が難しいと一概には言えない理由の一つに、学ぶ順番が普通高校と異なる点が挙げられます。
高専1年生や2年生で、普通高校では高校3年生で学ぶ微分積分をすでに学習することは珍しくありません。
その一方で、高1で習う内容をあえて高専3年生で学ぶ単元があったり、カリキュラムの順番が入れ替わっていることもあります。



普通高校と同じ順番で学んでいるわけじゃないから、高専の数学が難しいなんて、一概には言えないんだよね。
と、現役の高専生も話すように、単純な比較で測れない側面があります。
実は学ばない項目も?高校数学との以外な違い
高校数学で学ぶ内容をすべて高専で学ぶかというと、実はそうではありません。



塾の講師のバイトではじめて知ったんだけど、高専で習っていない公式出てきたよ。
と娘が驚いたように、高校数学の教科書には、高専の授業では習わない項目が存在するようです。
これは決して悪いことではなく、高専がより専門的な学習に特化しているためと言えます。
こうした差異は塾や家庭教師のアルバイトをしたときに戸惑うこともありますが、そこはもともと数学が得意な子が集まっている高専生。
高専では習っていない数学の項目もすぐに理解し、教えられるようになるのだとか。
実際の難易度は?保護者から見た高専数学


実際に高専生が使っている問題集を覗くと、そのレベルの高さに驚く保護者の方も少なくありません。



高校時代こんな問題解いてたっけ?全然覚えてないわ~。



どれどれ、お父さんも問題を解いてみようかな。ダメだ、わからん。お前こんな難しい問題やっているのか。スゴイな。
このように、普通高校からの理系の大学を卒業している保護者から見ても、高専の数学は難易度が高いと感じました。
高専の数学の先生は、



理系なら、忘れているだけで高校時代にはやっているはずですよ。
と笑って答えてくれましたが、そのレベル感は決して侮れません。
高専の数学のレベルは、保護者世代が想像する以上に高いと感じる人が多いでしょう。
だからこそ、入学前にある程度の数学力が求められます。
推薦入試では、数学の内申点が「4以上」という基準が設けられているのはそのためですが、実際には「5」をとっていないとキツいと言われます。


数学でつまずかないために!効果的な対策


高専の数学で一度つまずいてしまうと、その後の授業についていくのが非常に困難になります。
高専の数学は、前述の通り普通高校で学ぶ内容とは大きく異なるため、一般的な学習塾では十分なサポートが難しいのが現状です。
そのため、
高専の数学は、普通の塾では対応できないから諦めるしかない
と半ば諦めている方もいるかもしれません。しかし、諦める必要はありません。
まずは身近なサポートを活用しよう
最も手軽で効果的なのは、数学が得意な友達や先輩に聞くことです。
高専生同士、お互いに教え合って切磋琢磨している姿はよく見られます。



沼津高専の寮では成績の良い学生が悪い学生に教える学習支援(マテカ)をやっているよ。
先生に質問するのも非常に有効。
高専の先生は、学生が勉強で困っている時には喜んで手を差し伸べてくれます。
成績が芳しくない学生に対する学習サポート制度を設けている高専も多いので、積極的に利用しましょう。
実際に、多くの高専では、成績が芳しくない学生に対する学習サポート制度を設けています。





数学のわからない問題は、LINEでできるやつに聞くのが一番!
高専数学に特化した専門塾という選択肢
しかし、友達や先輩、先生に聞くだけでは解決しない、もっと根本的な理解が必要な場合もあります。
特に、中学時代の数学に苦手意識があり、高専の数学が「非常に辛い」と感じる学生にとっては、個別指導が不可欠です。
そこで検討していただきたいのが、高専専門塾の活用です。
高専専門塾「ナレッジスター」は、高専のカリキュラムと入試を熟知したプロ講師陣が高専生に特化した指導を提供しています。
普通高校のカリキュラムとは異なる高専の数学の内容に合わせ、つまずきやすいポイントを丁寧に解説し、確実に理解を深めることができます。



決して安くはないので、費用対効果を考え、慎重に検討してください。
なぜナレッジスターが選ばれるのか?
- 高専のカリキュラムに完全準拠
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一般の塾ではカバーしきれない、高専特有の進度や専門性の高い内容にも完全対応。お子さんの高専のカリキュラムに合わせた、きめ細やかな指導が可能です。
- 経験豊富なプロ講師陣
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高専の数学を熟知したプロ講師が、つまずきの原因を特定し、お子さんの理解度に合わせて丁寧に指導します。質問しやすい環境で、疑問をその場で解消できます。
- オーダーメイドの学習計画
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お子さん一人ひとりの数学の弱点や、高専での目標(進級、成績アップ、専門科目の理解度向上など)に合わせた最適な学習プランを提案します。無駄なく効率的に学べます。
- 物理や専門科目への連携
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数学は物理や専門科目の基礎です。ナレッジスターでは、数学の理解を深めるだけでなく、それに関連する物理や専門科目への応用力も同時に育むサポートが可能です。
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高専の数学についていけない。このままだと留年してしまうかも…。
こうした不安を抱えているなら、ぜひ一度、高専専門塾ナレッジスターの無料勉強相談を利用してみてください。
友人でもない、学校の先生でもない、高専の事情を熟知した第三者に、勉強の悩みを打ち明けるだけでも、気持ちは楽になるものです。
専門的なサポートを受けることで、数学の苦手意識を克服し、高専での学びをより充実させることができます。
コメント
コメント一覧 (1件)
高専の数学は確かに難度が高いと思います。実際、私どもの塾から明石高専に進学した生徒たちが数学の学習について相談にのった時に感じました。自身が大学生の時に学んだ内容を早くも高専3年次に学習していましたから。この時まさか当塾で高専の数学を指導することになろうとは思ってもおりませんでした。あれから20年もっぱら高専の数学を指導する塾になってしまいました。高専生にとって最も大切と思われるのは微積分だと考えております。