高専生はアルバイトができるって聞いたけど、本当?うちの子にもやらせようかしら…。
実際、アルバイトをする高専生は多いです。
アルバイトができることは、普通進学校との大きな違いです。
アルバイトができるといっても学校の規則がありますので、規則の範囲内でお願いします。
アルバイトをするにも規則があったのね!
子どもが学校の規則に則ってアルバイトをしているかどうか、保護者もそれなりに気にしておきましょう。
高専生は普通高校生や大学生とは違うとはいえ、年齢的にアルバイトでの高専生の扱いはやはり
- 高専1~3年生
-
高校生と同じ扱い。
- 高専4~5年生
-
大学生と同じ扱い。
高専のアルバイトに関する規則
アルバイトに関する規則には、
- 3年生以上で経済的に苦しい学生で許可を受けた者(ただし、長期休暇中はその限りではない)
- 「アルバイト願」を届け出る
- アルバイトの許可は年度ごと行う
といったものがあります。
3年生以上ならできるアルバイト
アルバイトは、学習意欲を喪失させ、生活を乱す危険性が大きので、3年生以上の学生で経済的に苦しく学費、生活費の補助のため、やむを得ずアルバイトをする必要のあるものが、高専生たる健全さを損なわないアルバイト職種で校長補佐(学生主事)が特別に許可した場合を除き、原則として認めない。
ただし、長期休暇中は、修学に支障をきたすもの、危険なもの、学生として好ましからざるものを除き、1、2年生であってもアルバイトを行ってもよい。
『学生生活のてびき』
沼津高専の規則としては、上記のようになっています。
寮生でも、3年生以上であれば許可をもらって、アルバイトをすることができます。
アルバイトをしたいけど、寮三役になると「何かあったとき困る」ということで、やりたくてもバイト出来ないんだよな~。
友人たちはバイトをしている人が多いらしいのですが、寮の役職仕事が忙しかった娘は寮生時代、残念ながらバイトはできませんでした。
長期休暇のアルバイト
長期休暇は、経済的な理由よりも暇つぶしのためにアルバイトをします。
長期休暇は何かと生活リズムが乱れがちなので、規則正しい生活をするためにバイトをします。
お金は二の次。
高専生は広い地域から集まってくるので、近所に仲の良い友人が住んでいるという状況はあまりありません。
一緒に遊ぶ友達もおらず、ずっと一人で勉強しているのも飽きますし、あまりにも暇すぎて頭がおかしくなりそうなので、アルバイトをすることで外に出る口実をつくります。
長期休暇は生活が乱れがちです。
ですから、生活習慣を乱さないために、先生が長期休暇にアルバイトをすることを推奨することがあります。
一応、担任の先生には一言いうことにはなっていますが、どんなアルバイトをするつもりのか教えてくれる学生は少ないと嘆いています。
先生も学生がどんなアルバイトをしているのか知っておきたいので、一言いうなり届け出を出しておきましょう。
学生本人は、アルバイト先がブラックバイトだったとしてもその自覚がないことが多く、沼にハマっていないか心配なんです。だから、反対するわけではなくアドバイスするために、どこに行っているのか知りたいのです。
バイト先に関しては、保護者も気にかけておいたほうがいいです。
ブラックバイト注意!!
学業に支障をきたすようなヤバいバイトをしないように、先生は心配していますし、もちろん親も目を光らせておく必要があります。
アルバイトの職種
低学年は飲食店、高学年は塾の講師のアルバイトをすることが多いようです。
自宅が観光地が近い学生は、長期休暇に遊園地や温泉地でバイトしているという話も聞きます。
飲食店
飲食店は人気のバイト先の一つ。低学年でもできますし、高学年でも人気があります。
優秀過ぎて時給が上がったのは良いけれど、扶養を抜けなければならないほどに稼いでしまった先輩がいるとかいないとか。
娘は低学年の頃、すき家でバイトをしていました。
いろいろなお客さんがいるね。バイトは気楽だったけど、社員さんは他の店舗と掛け持ちになることもあって大変そうだった。
塾講師
部活の顧問の先生に塾のバイトを紹介してもらったよ。人に教えることも、勉強になるね
理系な高専生は数学は得意でも、英語を教える時はかなり苦労をしている模様。
高校数学は高専の数学と違うところがあって、数学にしろ英語にしろ、自分も勉強しないと教えられない状況。教える側にとっても勉強になります。
キャリア教育としてのアルバイト
何も考えずに目の前にある作業をこなすだけになってしまう学生もいれば、目の前の作業がどういう意味を持つのか、社会にある仕事の中でどういう位置づけにあるものなのか、自分のキャリアと結びつけて考える志の高い学生もいます。
子どもをアルバイトに送り出す保護者の意識付けも重要。
社会にある様々な仕事の中で、自分が行っているアルバイトの仕事がどのような位置づけにあるのか。自分が目指す仕事は一体どのようなものなのか。
バイト先で就職しないように
高専生に限らず大学生にもよくあることです。
キミ、教えるの上手だから、このままこの塾に就職しない?
なんて、声(悪魔の囁き)がかかることがあります。
そのバイトが自分の天職だと思えるのであればそのまま就職しても構いませんが、そこで一歩下がって考えてみてください。
何を目指して高専に入ったのか、高専で何を学んだのか。
アルバイト先の仕事だけが仕事ではありません。
アルバイトで学んだことは決して無駄ではなく、高専で学んだことも合わせて社会で役に立つと思います。
バイト先の塾にそのまま就職しないかと誘われたけど、確かに教えることは楽しくて自分に合ってるように感じたけれど、一歩下がって考えて、塾の誘いを断って、自分が目指した会社に就職して成功したよ。
稼いだお金の使いみち
貯めたお金の使いみちは、生活費のこともありますし、部活動に使用する用具を買うためにバイトに励む学生もいます。ちょっと高価な自分の欲しい物を買うために稼ぐ学生もいます。
海外留学の費用に当てたいと考えたり、海外ボランティアに行くための費用に当てたいと考えたり、その目的は実に様々。
人間関係にもお金がかかります
上級生になると、寮祭や高専祭のチケットを後輩たちから購入してあげなければいけなくなるから、思いの外お金が必要になるんだよね。
誕生日プレゼントを買ってあげたりとかさぁ……。
交際費が増えていく~~。
低学年の頃は、部活や寮の先輩におごってもらうことも多いですが、高学年になると当然ながら立場が逆になります。
後輩におごることが多くて、何のためにバイトをしているのか時々わからなくなる時があるんだよね。とはいえ、低学年の頃は先輩たちにめっちゃおごってもらってたから、文句は言えないんだけどさ。
これも、社会の縮図をみている気分になるよ。
奢り奢られは社会の縮図。人間関係の潤滑剤。
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