
高専って、国立だから安いって聞くけど本当? 5年間でどれくらいかかるの?
子どもの進路を考えるうえで、親にとって学費は無視できない重要事項。
高専の学費は、普通高校や大学とは異なるため、全体像を把握するのは難しいこともあります。
そんな疑問にお答えするために、
本記事では令和7年度(2025年度)時点の最新データを用い、以下の3パターンを比較しました。
- 高専5年間
- 普通高校3年間+国立大学4年間
- 高専5年間+国立大学2年間
さらに、学費以外にかかる生活費や奨学金制度についても詳しく解説します。
- 本記事では国立高専のみを対照とします。私立・公立高専は金額が異なります。
- 金額はあくまで参考で、各家庭の収入や生活スタイルによって変わります


高専と高校・大学の学費比較


高専は5年一貫教育ですが、普通高校は3年+大学4年が一般的です。
進学ルート別に入学金と授業料(学費のみ)をまとめると以下の通りです。
3パターンの総額(学費のみ)
入学金 | 授業料合計 | 総額 | |
---|---|---|---|
高専5年間 | 84,600円 | 1,173,000円 | 1,257,600円 |
高校3年間+大学4年間 | 約5,650円(公立高) +282,000円(大学) | 約356,400円(高校) +2,143,200円(大学) | 2,786,250円 |
高専5年間+大学2年間 | 84,600円+282,000円 | 1,173,000円(高専) +1,071,300円(大学) | 2,611,200円 |
- 高校授業料は公立・支援金なしの場合で計算
- 高専・大学とも授業料免除や就学支援金制度あり
補足:高校3年間のみの比較(参考)
国立高専 | 公立高校 | 私立高校 | |
---|---|---|---|
入学金 | 84,600円 | 5,650円 | 約162,000円 |
授業料(年額) | 234,600円 | 118,800円 | 約396,000円 |
学校教育費(年額) | 約57,000円 | 約131,000円 | 約245,000円 |
合計(3年間) | 約1,127,100円 | 約766,350円 | 約2,709,000円 |
- あくまで目安です。
- 授業料はは、収入に応じて高等学校支援金が適用されますので、必ずしもこの金額が請求されるとは限りません。¥0~満額まで、収入に応じて変化します。
- 学校教育費は、PTA会費や教材費、修学旅行積立金、制服代等が含まれます
- 制服がない高専は制服代はかかりません
国立高専の学費は、公立高校よりは高いものの、私立高校と比べると大幅に安く抑えられることが分かります。特に、3年間合計で比較すると、その差は歴然です。
大学1年~2年との比較
高専生が国立大学に編入する場合と、普通高校から入学する場合を比べます。
国立高専 | 国立大学 | |
---|---|---|
入学金 | – | ¥282,000 |
授業料(年) | ¥234,600 | 535,800円 |
差額計算:
(535,800円-234,600)✕ 2年=602,400円
→高専から大学に編集した方がこの分だけお得になります。
高専卒業後大学に編入
高専から大学3年生に編入 | 普通高校から大学(大学3年生~4年生) | |
---|---|---|
入学金 | ¥282,000 | – |
授業料(年) | ¥535,800 | ¥535,800 |
大学に編入する時、入学金が必要になります。
普通高校から大学の場合は、1年生に入学した時に入学金を支払っているので、ここではかかりません。
学費以外の費用





必要になるお金は、学費だけじゃないよね?
もちろん、学費の他にも学費の他にも子どもの生活状況に応じて様々な費用が発生します。
- 寮生活費
- 通学費
- 教科書代
- お小遣い



私服代は制服があるところよりもかかっているかもしれないけれど、子どもがどれだけおしゃれを気にするかにもよるかな?
寮生活費
寮生活費の大半は食費が占めます。
沼津高専の寮費は、以下のような内訳です。
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
寮費 | ¥7,500/月 | 長期休暇の8月・3月を除く |
寮食費 | ¥39,000/月 | 欠食の手続きをした場合は、その分払い戻される |
エアコン代 | ¥22,800/年 | 4月・10月に半期分まとめて引き落とし |
寄宿料 | ¥700/月(2人部屋) ¥800/月(個室) | 4月・10月に半期分まとめて引き落とし |
布団リース代 | ¥13,200/年 | 12月に業者の指定口座に納入。 |
入寮していなくても食費や電気代はかかります。



親としては、毎日のお弁当作りから開放されているのが何よりも嬉しい。


通学費
入寮せずに自宅から通学する場合は、通学費がかかります。
この点については、自宅から学校までの距離や交通手段(徒歩・自転車・電車・バス・バイク等)によって大きく変わります。



寮生活に馴染めなかったのか、親がそうさせたのかわからないけれど、浜松から新幹線通学していた学生がいたよ。
始発電車に載れば、1時限目に間に合います。
教科書代等
教科書代として、毎年2万円以上かかります。
新入生として入学したばかりの頃は仕方がありませんが、学年が上がるにしたがい、学生たちは教科書代を節約する術をいろいろと考えるようになります。
- 先輩に譲ってもらう
- メルカリで購入する
これは学生の性格にもよりますので、万人におすすめできるのもではありません。
親からは教科書代を満額もらい、実際には先輩から譲ってもらって、浮いた教科書代は自分の小遣いに。
しかし娘の場合は、



自分が使った教科書はとっておきたいし、人からもらったものって、なんかヤダ。折り目の場所とか自分と違うし。
娘の友人は、教科書を先輩に譲ってもらったり、後輩に譲ったりしているようなのですが、こればっかりは子どもの好みや性格によりますね。
- 教科書に他人が書いた書き込みがあるのは嫌
という学生もいれば、
- ポイントが分かっていい
と思う人がいますからね。
お小遣い
高専生はアルバイトをして自分の小遣いを稼いでくれるので、仕送り額以上に豊かな生活をしています。


奨学金や学費免除制度を積極的に活用しよう





経済的な理由で諦めなきゃならないのかな?
と心配する必要はありません。
高専には、家計が苦しい家庭の学生を支援するための学費免除制度や寮費免除制度が設けられています。
また、日本学生支援機構の奨学金制度の他にも、高専独自の奨学金制度を利用できる場合があります。
入学金や授業料免除
https://www.numazu-ct.ac.jp/campuslife/tuition/
- 学資負担者が死亡した場合又は学生若しくは学資負担者が風水害等の災害を受けた場合
- 経済的に授業料の納付が困難で
- 納付期限前6月以内において、学資負担者の失職等により著しい家計の急変があった場合
- 就学支援金の受給資格のない学科3年生以下の学生であり、かつ、学業優秀と認められる者
- 就学支援金の受給資格対象となる学科3年生以下の学生のうち、課税証明書が発行されない等の理由により、当該制度による加算が認められない又は申請できない者で、かつ、学業優秀と認められる者
- その他授業料を免除することが相当と認められる事由がある場合
免除を受けることは恥ずかしいことではありません。
このような制度を利用している学生は、意外と多くいます。
高等学校等就学支援金制度
高等学校等就学支援金(就学支援金)とは、授業料に充てるための返済の必要のない支援金です。各家庭の収入状況によって支給額が変わり、支給期間は原則36月です。
https://www.numazu-ct.ac.jp/campuslife/shienkin/
いわゆる高校無償化制度です。
国から学校が受け取り、差額分を学校に納入します。



親の源泉徴収票なり確定申告書とともに、毎年学校に申請手続きをしなきゃいけないのが、面倒くさかったな。
奨学金支援制度
- 日本学生支援機構の奨学金
- 高専独自の奨学金
奨学金といえば、定番の日本学生支援機構
奨学金には給付型と貸与型があります。
奨学金には自治体が行っているものもあれば、企業が行っているものもあります。



利用可能な奨学金制度について、高専公式サイトで確認してみてください。さまざまな制度がありますよ。
このような利用できる制度は積極的に利用しましょう。
貧乏だからといって、諦めてはいけません。
高専によっては、公式サイトや学生便覧などで免除などを受けている学生数を公開しているところもあります。
まとめ
国立高専にかかる学費について、
- 公立高校よりも高いが私立高校よりは安い
- 「高専」→「大学編入」ルートは「普通高校」→「大学入学」より安い
と一般的なルートよりもお得に見えます。
しかし、学生生活にかかる費用は学費ばかりではないので、寮生活費や通学費といった追加費用も考慮して置く必要があります。



我が家の場合は、「高専→大学編入」ルートで費用を低く抑えられたと思っています。
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