高専の単位制度とは?押さえておきたい「必須」「選択」「外部単位」のしくみ

高専は「大学のような学校」とよく言われますが、大学と同じ単位制を導入しているところにも表れています。。

進級や卒業に必要な単位数を取得する必要があり、もし足りなければ留年してしまったり、最悪の場合、卒業が危ぶまれることもあります。

中学生

単位ってよく聞くけど、具体的にどんなものなの?単位を落とすとよくないっていうのはよく聞くけど、一体何なの?

小学校や中学校にはない制度なので、分からなくて当然です。

本記事では、高専の単位制度を構成する主要な要素について、最低限押さえておきたいポイントをわかりやすく解説します。

目次

必須科目と選択科目の違い

高専の科目には、必須科目選択科目の区別があり、それぞれ卒業に必要な単位数が定められています。

必須科目の単位ー取らないと即アウトな重要科目

必須科目とは、その名の通り、必ず取得しなければならない科目で、以下の条件を満たさなければ卒業できません。

  • 卒業までに必ず取得
  • 総授業数時間数の2/3以上の出席

中には、当該学年で必ず履修して単位を取得しないと、進級できないものもあります。

高専の先生

たとえ他の科目の単位をすべて取得していても、その学年で取得しなければならない必須科目を一つでも落とすと、留年になります。

具体的には、以下のような科目が各学年で取得必須となることが多いです。

  • 保健体育(I・II・III)
  • 物理実験
  • 各学科に必須の実験実習
保護者

物理実験や専門の実験実習はわかるけど、保健体育が必須なのは意外ね。

高専で学ぶ科目の殆どが、この必須科目に該当します。

どの科目も、基本的な単位の取りこぼしがないようにすることが重要です。

選択科目の単位ー卒業に必要な単位を自分で選んで取得

選択科目は、すべてを取得する必要はありませんが、卒業に必要な単位数は必ず取得しなければなりません。

高専の先生

卒業に必要な単位数に対して開講単位数にそれほど余裕はないので、選択とはいえ、取りこぼさないようにしましょう。

選択科目の中には、必ず受講しなければならない科目もありますが、多くはいくつかの中からどれかを選ぶ形になります。

例えば、

  • 美術と音楽のどちらか一つ
  • 法学と経済学のどちらか一つ

といった選択肢があります。

専門科目では、複数ある科目の中から6単位以上を選んで取得といったパターンもあります。

選択科目の割合は、学年が上がるにしたがい増える傾向にあります。

1年のうちはほとんどが必須科目ですが、高学年になると選択科目の割合が増えていきます。

累積単位数ー進級・卒業を左右する重要な数字

高専では、各学年ごとに進級に必要な単位数が定められています。

取得した単位数がその数字に達していないと、留年となってしまいます。

以下は、一般的な進級に必要な累積単位数です。

学年累積単位数
1学年29
2学年61
3学年97
4学年132
5学年167(一般科目:75、専門科目:82)

進級に必要な単位数に対して、各学年での開講されている単位数にはそれほど余裕があるわけではありません。

単位を取りこぼしてしまうと、たとえ進級できたとしても、その後の学年で取りこぼした単位を取得するために、他の科目の授業に出られなくなってしまうこともあります。

留年しないためには、単位の取りこぼしをしないことがひじょうに重要です。

小さな取りこぼしが積み重なって、最終的に留年に繋がってしまうケースも少なくありません。

単位取得の条件ー出席と成績がカギ!

単位を取得するためには、以下の2つの条件を満たす必要があります。

  • 出席数が4/5以上(ただし、教務主事が特別な場合と認定した場合は2/3以上)
  • 学年成績が60点以上

出席数が4/5以上ーたった数回の欠席が命取りになることも

授業時間数は、通年の科目で年間30回、半期の科目で半期15回が一般的です。つまり、

  • 通年の科目なら、年会6回休むと単位を落とすことになります。
  • 半期の科目なら、半期で3回休むと単位を落とすことになります。

病気や怪我で通院が必要な場合、同じ曜日の同じ時間に診察が入らないように注意が必要です。

高専の先生

通院が理由で単位を落としそうになる学生は割といます。

もちろん、サボって授業に出席しないのはもってのほかです。

寮生活であれば誰かが起こしてくれることもありますが、一人暮らしを始めると朝起こしてくれる人がいなくなり、結果として1限目の授業を落としやすくなる学生もいます。

15分以内の遅刻3回で1時間の欠席扱いとなる点も、要注意です。

よくあるのが、ゲームに夢中になったり夜更かしをしたりして寝坊し、授業に出られずに出席時間数が足りなくなって単位を落としてしまうパターンです。

ただし、忌引やインフルエンザなどの感染症による出席停止、部活動の大会参加などで授業を休まなければならない場合は、公休制度を利用できます。この場合は事前に申請が必要です。

学年成績が60点以上ーテストだけじゃない総合評価

成績評価は、シラバスに記載されている方法で行われます。

100点満点で、60点未満がD(不可)となります。

保護者

テストの点数が60点未満で落単なんて、厳しくないですか?

高専の先生

成績評価はテストの点数だけで決まるものではありません。出席日数、課題提出状況などを含めた総合評価です。

テストの点数が多少悪くても、きちんと授業に出席し、提出物等をしっかりこなしていれば、通常はそれほど心配するものではありません。

再評価制度ーチャンスは一度きり!

D判定となった科目は、学年末試験の1週間前に申請することにより、再評価を受けることができます。

再評価を受けた科目は、成績がC判定になります。

外部単位ー資格取得で単位もゲット!

外部単位は、正式には「技能審査による単位認定」と呼ばれます。

高専の授業で取得する単位とは異なり、検定試験や資格取得試験の結果に応じて与えられる単位のことです。

一般科目の外部単位ー語学系が中心

一般科目の外部単位としては、主に語学系の試験があります。

  • 実用英語技能検定
  • TOEIC
  • TOEFL
  • ドイツ語検定

これらの試験で一定の点数や級数を取得すると、1~7単位が認定されます

専門科目の外部単位ー就職に有利な資格も

専門科目の外部単位としては、以下のような資格が対象となります。

  • 工業英語能力検定
  • ディジタル技能検定
  • 機械設計技術者試験
  • CAD利用技術者
  • 電気主任技術者
  • 基本情報技術者
  • 応用情報技術者
  • 知的財産管理技能検定
  • 危険物取扱者

これらの資格を取得すると、1~4単位が認定されます。

保護者

持っていたら就職の時に有利になりそうな資格。単位目的でなくても、取って損はないものばかりなのね。

単位取得の秘訣は「当たり前のこと」

授業にちゃんと出席して、先生の話をよく聞いて、課題をちゃんと提出して、テスト前にはちゃんと過去問を勉強していれば、単位を落とすようなことはまずない

これは、高専の先生だけでなく大学の先生もよく言っていることです。

当たり前のことを当たり前にこなすことが、単位取得への一番の近道と言えるでしょう。

単位取得で困ったら、「ナレッジスター」に相談してみませんか?

高専の単位制度は複雑で、一人で悩んでしまうこともあるかもしれません。もし、

  • どの科目を優先すべきか分からない
  • 勉強の仕方が合っているか不安
  • 過去問対策のコツを知りたい
  • 万が一、単位を落としてしまったらどうすればいいの?

といった疑問や不安があれば、高専専門塾「ナレッジスター」の無料相談を利用してみるのも良いかもしれません。

ナレッジスターでは、高専の単位制度を熟知した専門の講師が、あなたの状況に合わせて最適な学習プランや対策方法をアドバイスします。

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大4年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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