高専の女子率を調べてみた(2020年度版)

男子のイメージが強い高専ですが、リケジョが増えている昨今、実際の女子率はどうなっているのか、昨年度に引き続き調べてみました。

2022年度の結果はこちらです。

「昨年と数字が違う!」と思われるかもしれませんが、昨年は数字をまとめる時期が早く、公表がまだの高専があったからです。

目次

高専全体

文部科学省の公表データから

1年2年3年4年5年専攻科
全体10,90211,02910,96010,66710,3243,200
うち女子2,4062,3092,2112,0851,932371
女子率(%)22.120.920.219.518.711.6

年々女子が増えてます。

学科による違い

学科により女子率に差があることは体感としてわかりますが、これも実際はどうなのか、各高専のWebサイトに公開されている情報(主に学校要覧)から数値を抜き出し、合計してみました。

  • 男女別の学生数を公開していない
  • 2年次または3年次から学科に分かれる
  • そもそも学生数を公開していない

等の高専は集計から省きましたので、すべての高専を集計したわけではありません。

学科の系統分類は

https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/resources/letter/kouhou/gaiyou2020.pdf

に従いました。

3年生の数が多くなっているのは、3年生から4年生になるときに進級の壁があり、ここで留年する人が多いことを意味しています。

5年生の人数が少なくなっているのも、まぁ、そういうことです。

機械系

1年2年3年4年5年全体
男子1,7001,6611,7231,6601,5138,257
女子172204166149137828
女子率(%)9.210.98.88.28.39.1

機械系の女子率が最も低く、昨年に引き続き全体として1割を切ってしまいました。しかし少ないながらも微増しているようにも見えます。

久留米高専の材料システム工学の女子率が30%と群を抜いていました。

女子の人数が0となっているところが3クラスほどありました。

電気・電子系

1年2年3年4年5年全体
男子2,0802,0442,0911,9781,88410,077
女子3213342832472471,432
女子率(%)13.414.011.911.111.612.4

機械よりやや多い比率となりました。

機械ほどではありませんが、逆ハーレム状態がチラホラと…。

情報系

1年2年3年4年5年全体
男子9466779939488794,743
女子2602682452372081,218
女子率(%)21.621.519.820.019.120.4

約2割が女子です。

西高東低の傾向がありました。

商船学科のある高専でなぜか高くなります。

化学・生物系

1年2年3年4年5年全体
男子6436406136606003,156
女子4825145104334422,381
女子率(%)42.844.545.439.642.443.0

化学・生物系は女子率が高いと言われているだけのことはあります。女子が半数を超える高専も多数あります。

特に学科名に生物がついていると、女子率がさらにアップします。

(だが生物系は潰しが効かないんだよ~!by 生物系のブログ主の心の叫びw)

土建系

1年2年3年4年5年全体
男子8568858898878484,365
女子4924654524574112,277
女子率(%)36.534.433.734.032.634.3

建築・都市工学系も女子に人気の学科で、女子率は3割を超えています。

女子が半数を超える高専が多数あり、岐阜高専の建築学科が最も女子率が高く、2年生は2/3が女子でした。

商船系

1年2年3年4年5年全体
男子177161170162178848
女子3942232822154
女子率(%)18.120.711.914.711.015.4

たまたまなのかどうなのか、1年生と2年生に女子が増えています。

工業・商船以外

福島高専ビジネスコミュニケーション科、富山高専国際ビジネス学科、宇部高専経営情報学科、サレジオ高専デザイン工学科のみとなります。

1年2年3年4年5年全体
男子135123261123
女子7380726965359
女子率(%)84.994.185.768.351.674.5

高専には珍しい文系学科ということもあり、女子率が非常に高くなっています。

工業系との比較

高専のデメリットとして

高専は女子が少ないから、花の高校生活は謳歌できなくて後悔するよ

と語られることが多いので、同じ工業系である工業高校および大学工学部の女子率と比較してみました。

工業高校との比較

工業高校の女子率も当然学校や学科、年度によって差はあります。文部科学省の統計から数字を引っ張ってきました。

男子女子女子率
212,35526,84911.2%

工業高校の女子率は、去年より増えていますが高専の約半分です。

普通科高校と比べてはいけません。工業高校と比べたら、全然女子はいます。

工業高校生が青春を謳歌していないわけではないので、「高専は女子が少ない」と言われたら、工業高校と比較して論破しましょう。

大学工学部との比較

情報源は高校と同じく文部科学省の公表データからです。

男子女子女子率
321,89258,56015.4%

高専と工業高校の中間の値となりました。

これは工学部限定の数字なので、他学部のある総合大学に進学すれば、大学全体としての女子率は高くなります。

しかし技科大などの単科大学に進学する場合は、高専よりも女子率が下がることを理解しておいたほうが良いかもしれません。

まとめ

自分が抱いている高専のイメージに合致していましたでしょうか。自分が志望する又は通っている高専と比べてどうでしたでしょうか。

上記の女子率を多いと感じるか少ないと感じるか、人それぞれ…。

最近は女子が増えてきたお陰で女子寮や女子トイレが足りなくなったりしている問題もあります。ハード面の増設は予算の都合もあるのですぐには難しいのかもしれませんが、順番に解消されていってくれると期待しています。

意外と女子が多かったとはいえ、年配の方にはまだまだ高専といえば男子というイメージが強いのも確かです。

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大3年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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