人が多く集まる閉鎖空間では、人間関係に何かしらの問題が発生するものです。
高専だって例外ではありません。まったくないとは言い切れません。
普通高校と同様に大なり小なりそれなりに発生しているとは思います。問題がないほうがおかしいです。
寮には集団生活をスムーズに営むために守るべきルールとして寮則があります。寮則破りは不祥事としてペナルティを受けます。ペナルティが重なると、退寮となります(注:退学ではない)。
高専の寮は学生寮ではありますが、単なる学生寮ではなく教育寮という位置づけです。
意見をぶつけ合うことでコミュニケーション能力が鍛えられ、人間関係における問題解決能力が養われます。チームとしてどのように行動すればスムーズに物事が進むのか、自分たちで考えて行動できる人間へと成長することを目的としています。
寮生の話し合いで解決策を探ります
なにか問題が生じた時、再び問題が発生しないようにするために、基本的にリーダーたちが呼ばれて話し合いが行われます。
小さな問題は寮の当該階長が対処します。
それが少し大きな問題になると、棟長と全階長が解決方法の話し合い、寮三役会で話し合って決めることもあります。
人間関係の問題解決も数式と方程式?
これはある保護者の方が言っていたことです。
高専生は理系の子らしく、人間関係も方程式で解いちゃうんだよね~。
誰がxで、誰がy?
xとyを掛けるとマイナス同士だからプラスになったりするとか?
yとzと足すと相殺しあってしまうとか?
そういうことなのかな?
それらの関係をうまくグラフに描いて極大または極小になる点を探すとか?
組み合わせを変えると確率が変動するから、問題が最も起きにくい組み合わせを探すとか?
よくわからないけど、何となく分かるような気がします。
解決策あれこれ
解決策をいろいろ話し合うわけですが、一体どんな解決策を考えているのでしょうか。
といっても、何も特別なことではありません。ごく普通の解決方法です。
- 厳重注意
- ルール変更
- 部屋替え
- 棟替え
- 退寮
- ……
寮で何らかの役職についている者は、日頃さまざまな問題に頭を抱えています。
家に帰った時、親に言うことは寮の愚痴ばかり。
愚痴を言いつつも、どこか楽しそうに話していれば、親として深刻に受け止める必要はないと思っています。愚痴を言うことで気持ちが楽になってくれるのなら、親は喜んで愚痴の聞き役になります。
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