入りたくて高専に入学したものの、さまざまな理由で退学を考えることになってしまう学生や保護者の方は少なくありません。

悲しいことだけど、学年が上がるにしたがって人数が減っていっていくんだよね。
これは、多くの高専生が口にする現実です。
一緒に入学し、友に学び、一緒に卒業できた同級生は実際にかなり減っていました。
高専は義務教育ではないため、辞めることは自由ですが、一度退学してしまうと、その決断を後から覆すことはできません。
安易な気持ちで退学を選ぶ前に、学生自身だけでなく、保護者の方も一緒に真剣に考えてほしいことがあります。
- 高専を辞めたい理由は本当に解決できないのか?
- 退学後の未来について、具体的に考えられているか?
辞めることは自由でも、やはり退学しない方が良いに越したことはありません。



我が家でも、高専進学を選ぶにあたって、親として万が一退学した場合のリスクをいろいろと考えておきました。
本記事では、高専を辞めたいと感じたときにまず考えるべきこと、退学以外の選択肢について解説します。
中退してしまった場合のその後については、こちらの記事をご覧ください。


「退学したい理由」は何ですか?


高専を辞めたいと思う理由は、人それぞれです。
しかし大きく分けると、以下の2つに集約されます。
- 環境・人間関係
-
寮生活や友人関係、教員との関係がうまくいっていない。
- 学習
-
専門分野への興味が薄れた、または理数系科目が苦手で授業についていけない。
これらの悩みは多くの場合、一時的なものです。
しかしそれが長引くと、学生自身にとって深刻な問題となってしまいます。
「逃げの退学」と「攻めの退学」
退学という選択は、その後の人生を大きく左右します。
「逃げの退学」になっていませんか?
逃げの退学とは、
- なんとなく授業が面白くない
- 勉強についていけないから
といった、具体的な目標がないまま退学を選ぶことです。
こうしたケースでは、退学後も同じ悩みを繰り返し、自分探しを続けてしまう危険性があります。



僕がやりたかった分野はこれじゃない
といって大学受験をやり直し、同じ大学の他学部へ。しかしその1年後、私立文系大学へ入り直し、自分探しを続けてフラフラと。
自分に合わないことから逃げるのは一時的に楽かもしれませんが、繰り返せば大きな遠回りになりますし、何も成し遂げることがないまま終わってしまうこともあります。
今の悩みは本当に「辞める」ことでしか解決できないのか、もう一度考えてみてください。
「攻めの退学」なら進路の再設計を
- どうしても別の分野に進みたい
- 将来の夢のために、別の学校で学び直したい
といった、明確な目標がある場合の退学です。
例えば、車が好きで車を作りたかったけど、自分はど文系で高専の授業にどうしてもついていけなかった場合は違う道を考えます。
デザイナーやマーケッターとして車に携わることは可能です。
この選択は、本人や家族に大きな負担をかけますが、揺るぎない信念があれば、新たな道が開けることもあります。
しかし、親としては「攻めの退学」であったとしても、できれば退学しない道を選んでほしいと考えます。



僕も沼津高専に行っていたんだよ。卒業はしなかったんだけどね。高専はいい学校だよね。僕は寮長までやったんだけど、卒業しなかったんだ。
深いことはお聞きしませんでしたが、おそらくこの先生の場合、工学以外への道に強い興味を持つようになり、リスク覚悟の上で中退して大学進学したパターンだと思われます。
辞める前にできること:まずは学校に相談しよう


どんな理由であれ、一人で悩みを抱え込まず、まずは学校には相談してください。
高専には、相談窓口(カウンセラー)が設けられており、学生だけでなく保護者も利用できます。
悩みを解決する方法を一緒に探す
悩みの内容によっては、学校側と相談することで解決できることもあります。
寮生活の悩み
寮生活に合わない人は、一定数います。
- 寮の部屋を変えてもらう
- 退寮して自宅通学に切り替える
特に男子寮は複数棟あるので、場合によっては対応してくれることもあります。



寮生活にどうしても合わなくて、退寮して浜松から新幹線通学する友人がいたよ。
授業への興味
学科が合わない場合、高専によっては転科という選択肢があります。
希望する学科に転科できるかどうかの条件は、高専によって異なります。転科の条件を知りたい方は、学校にお問い合わせください。
転科について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。


工学に興味はあるが勉強についていけない
「勉強が難しくてついていけない」という悩みは、退学理由として最も多く挙げられます。特に、一度つまずくとリカバリーが難しい数学や物理、専門科目は、早めの対策が不可欠です。
高専では、勉強で困っている学生のために、以下のような学習支援制度を用意していますので、まずこれらを利用してください。
学習支援制度については、以下の記事で詳しくのでていますので、こちらをご覧ください。
学習面で学校に相談しづらい、または学校のサポートだけでは不安が残る場合もあるかもしれません。
そんなときは、第三者の専門家を頼ることも一つの方法です。
高専専門塾「ナレッジスター」では、高専のカリキュラムを熟知したプロの講師が、一人ひとりの学習状況に合わせて最適な指導を行っています。
学校の授業の補習から定期試験対策まで、高専生活を成功させるための強力なパートナーとなってくれます。
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退学を決める前に確認したい2つのこと


もし、それでも退学を決断する場合は、以下の点を必ず確認しておきましょう。
1. 高専3年生を修了しているか?
3年生を修了していれば「高卒認定」の単位が認められる場合があり、高卒扱いとして就職や大学受験に挑戦しやすくなります。
3年生修了前に退学すると、学歴は中卒になります。その場合は、通信制高校に入るなどして、高卒認定資格を取得する必要があります。
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2. 退学後の具体的な進路は決まっているか?
漠然とした「やりたいこと」ではなく、できれば具体的な進路を決めてから退学しましょう。
通信制高校や専門学校、大学への進学、就職など、様々な選択肢がありますが、それらは本人や家族に大きな時間的・経済的負担をかけます。


中退はできる限り避けたいものです。高専が自分に合っているかどうか,よく考えてから進路選択してください。
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