親世代が就職活動をしていた時代とは就職活動の状況も変わってきました。
高専は5年あるからといって、4年生から行動し始めるわけではありません。就職活動は、3年生の終わり頃にはもう始まっています。
多くの企業が夏休みにインターンシップを行っており、4年生の夏休みには多くの学生がインターンシップに参加します。
インターンシップなんて、親世代の就職活動の時代にはなかった制度よね。よくわからないわ。
現在、商船系を除く全国の高専のすべてがインターンシップを単位化しています。
4年生の保護者懇談会でインターンシップについての説明がありました。(出席率半数以下なのはなぜ?)
インターンシップは地域産業と連携する必要性があるため、高専によって微妙に違っていたりしますが、大雑把な流れとしてはだいたい同じです。
4~6月ごろ、その年のインターンシップ受け入れ先企業の求人が、高専に届きます。学生たちは求人票を見て、インターンシップ先を選びます。
インターンシップ先が決まったら、7月頃までにエントリーします。早いものがちですので、希望する企業の求人を見かけたら、早めにエントリーしましょう。
受け入れ先企業によって時期や期間は異なりますが、ほとんどの企業は学校が夏休みの期間に行ってくれます。
インターンシップが終わったら、報告書を書きます。
インターンシップ先選び
3年生の11月頃に、学生向けのインターンシップの説明会があります。
また、高専生を対象としたインターンシップフェアが各地で開催されます。
インターンシップ先が就職先になるわけではありませんが、約70%の学生がインターンシップ先企業に就職していきます。
たかがインターンシップ、されどインターンシップ。インターンシップ先企業は慎重に選びましょう。
この時期は、業界、業種、職種など、それぞれの強みや弱みを研究し、どのような働き方をしたいのかをよく考えて決めていきます。
これまでインターンシップは企業の採用選考活動として認められていなかったものが、正式に認められるようになりました。インターンシップ先での態度は常にチェックされていると考え、行動しましょう。
親と一緒に企業研究
社会経験のない子どもたちにとって、どんな業界や企業を選べば良いのかなんて、全くわかりません。
みんながよく知る大手に集中しがちです。
しかし工業系はB to Bの企業が多く、大手企業なのに一般には無名の会社の方が多いです。
この場合、親がその業界で仕事をする人であれば、どんな会社なのかよく知っていることがあります。
できることなら、親御さんも一緒にお子さんのインターンシップ先企業の求人票を見て、社会人の先輩としてアドバイスしてください。
自宅通学生であれば、親と一緒に見ることができますが、寮生や下宿生の場合、GWにしか一緒に見ることはできません。GWまでに求人票を送ってくれる企業もありますが、6月になってようやく来るところもあります。
我が家のインターンシップ先選び
今年の求人はまだ出揃っていないということもあって、昨年、一昨年の求人企業の一覧も参考にしながら、GWに一緒に見ていました。
う~ん、この会社は良いかもしれないけど、これからはこの業界はちょっと厳しいかもな。この業界なら安定しているし、おまえが興味のある機械を作っているところじゃないか?
○○は絶対やめておいたほうがいい。
ここは機械系が入ったら、たぶんメンテナンス業務をやることになるね。
ここはただのCAD要員としか見ていなくて、人を育てる気がないのがわかるわ。
という感じでアドバイスをしていました。
就職組を優先させてあげて、進学組の私はその残りから良さそうなのを選ぶ。
娘は、その時まだ求人が来ていなかった、某食品メーカーをインターンシップ先に選びました。
女子学生ってやつは
地元企業によるインターンシップフェアにて、
女子っていうだけで、めちゃめちゃおじさんたちから声をかけられたんだけど。気持ち悪いぐらいに声をかけられたよ。
機電系の女性エンジニアは不足していますからね。
いい時代になったものだ…。
自分でインターンシップ先を探してくる
高専に届いた求人票の中からではなく、自分でインターンシップを受け入れてくれる会社を探してくることもできます。
しかし、そのインターンシップ先の業務内容により、インターンシップの単位として認められるかどうかは別問題です。
インターンシップ先は、少なくとも工業系に限ります。
インターンシップへのエントリー
インターンシップへのエントリーは、4年生の7月初旬までに行います。
企業によってインターンシップを受け入れる時期は異なります。学業への影響を避けるため、できるだけ夏休みに受け入れを行っている企業を選びましょう。
5月、6月に様々な書類が行き来します。高専と企業間は申請書や受入書等を取り交わし、学生は誓約書や履歴書などを提出しなければなりません。
学校と学生、企業間とのやり取りになるから、親の出番はあまりないよ。
具体的にどのような手続きを行っていたのか、私はよく知りません。
企業実習
企業が指定した期間に実習を行います。
実習中の宿泊先や交通費が実費になるかどうかは、受け入れ先企業によります。
服装はカジュアルで良いみたいだけど、何着てけばいいの?
カジュアルと言っても、ビジネスカジュアルだろうし、一般常識的に初日はスーツで行くものだと思うよ。
\ インターンシップまでにはスーツを用意しよう /
娘の場合、某食品メーカーであったため、インターンシップに先立ち、コロナ検査キットと検便検査キットが送られてきました。それらを期日までに提出し、準備を進めていました。
が、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴い、インターンシップの日程を変更いたします。
高専のテスト期間ど真ん中じゃん。テスト優先だもん。インターンシップ断らなきゃいけないじゃん。インターンシップ楽しみにしていたのに…。ぴえん。
残念ながら、娘はインターンシップに参加することができませんでした。
実習中の勤務態度などが評価され、高専に送られます。
大学のインターンシップ
インターンシップは就職したい企業で行うとばかり思っていましたが、大学や大学院大学でもインターンシップ生を受け入れています。
研究インターンシップ生受入制度というもので、教育研究交流協定の下に実施される制度です。
大学ではどのように研究活動が行われているのかを体験できるもので、このインターンシップも企業のインターンシップと同様に書類を揃えて申請し、受入回答を得る必要があります。
高専生のインターンシップを受け入れているかどうかは、各大学のサイトをご覧ください。
大学のインターンシップも評価点が付けられ、高専に送付されます。
ただし、大学のインターンシップに参加したからといって、編入試験の際に有利になることはありません。
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