高専入試には、推薦選抜(推薦入試)と学力選抜(一般入試)の2つの方法があります。
高専を受験するのなら、まずは推薦選抜を目指しましょう。
なぜなら、たとえ推薦入試に不合格になったとしても、
からです。
つまり、受験のチャンスが2回あります。普通高校の受験で2回も同じ学校にチャレンジできることなんて聞いたことありません。
推薦と学力は、必ずしも同じ学校である必要はありません。推薦で不合格になっが高専ではなく、別の高専の学力選抜に臨み、合格した事例もあります。
一般入試でも内申点が重視されることが多く、学校に推薦されるほど内申点の良い生徒は一般入試でも有利であり、合格率は高くなっています。
推薦のほうが良いのは分かるんだけどさぁ、学校推薦をもらうためにはどうすれば良いの?
それなら、私が学校推薦をもらうために行ったことを教えるね。
本記事では高専の推薦入試の特徴と、推薦合格のために我が家が行った具体的な方法について解説します。
高専進学を考える方は、是非参考にしてみてください。
推薦入試直前の面接対策は、下記で紹介しています。
推薦基準を把握しよう
推薦選抜は、高専が求める推薦基準を満たし、且つ学校長から推薦を得なければ受験できません。
- 第一志望である
- 当該学科を志望する動機や理由が明確である
推薦で合格したら必ず入学しなければならないので、第一志望であることは当然のこと。
上記2つの条件はどの高専も同じですが、高専によって推薦選抜で求める人物像に違いがあり、その評価方法もさまざま。
例えば、沼津高専と豊田高専では以下のような違いがあります。
沼津高専 | 豊田高専 |
---|---|
9教科の平均評定が5段階評価で4以上(数学・理科は4以上) 調査書の各記録が優良であること 人物が優れているもの アドミッション・ポリシーに該当するもの | 第3学年の成績が学年の上位15%以内 生徒会活動、部活動、学外活動、英語・数学・漢字検定取得、海外生活経験などに優れた実績を有する |
沼津高専には必要なかったけど、数学検定も受けておいたよ。数学検定へのチャレンジは、高専1年の頃の数学の理解に役立ったかも。
受験校の要項をよく読み、自分が目指す高専の条件をしっかり把握しておくことは基本中の基本です。
中学1年時からの内申点を評価する高専もあれば、中学3年の2学期の内申点のみを評価する高専があります。
自分の目指す高専がどのタイプなのか、チェックしておきましょう。
例えば、沼津高専は、中学3年の2学期の評価、鈴鹿高専は1年時からの合計評価(内申合計100以上)です。
中学1年時からの評価だったら、推薦合格は難しかったかも。
まずは志望校の推薦基準を確認し、できるところから準備を始めましょう!
内申点を上げるための3つの方法
面接を評価できる子もいますが、内申点で合否が決まることが多いですね。
中学校での評価点(内申点)を上げるためには、以下の3つの方法が効果的です。
- 定期テスト対策
- 役職への立候補
- 提出物を必ず期限内に出すこと
娘の内申点を上げるために、我が家では親も協力を惜しみませんでした。
定期テスト対策:間違えた問題集の作成
再現性につきましては、子どもの特性によって変わってくると思いますので、あくまでも参考としてください。
間違えた問題集の作成
中学校の内申点は、定期テストの点数が基準。まずは学校の定期テストに力を入れます。定期テストは出題範囲が決まっているので、対策は簡単です。
定期テストの出題範囲になっている学校の問題集をまず解きます。
答え合わせをします。当たり前のことですが、間違えてしまった問題は解説をしっかり読んで理解します。解説は読むだけでなく、書き込んでいくと尚良いでしょう。
正答した問題は理解している問題なので、もう一度やる必要はありません。
間違えてしまった部分がまだ理解していないところなので、もう一度解きます。
もう一度解いて、再び間違えた問題だけを2回目、3回目と解いていきます。これを繰り返すうちに間違いが減り、理解が深まっていきます。
しかしここで問題があります。
学校の問題集は書き込み式になっており、宿題として書き込ませて提出させるので、2回目を解こうと思っても、答えを書いてしまっています。
そこで我が家では、自前の間違えた問題集を作成しました。
最初はノートに書かせていたのですが、とても追いつかないということで親の私が手伝いました。
間違えた問題だけをピックアップし、Wordに打ち込んで、図や表は写真を撮って貼り付けて、母特製の間違えた問題集を作りました。
間違えた問題集を解き、正解した部分は削除し、間違えた問題を残して次の間違えた問題集を作成し……、というのをひたすら繰り返します。これを4、5回繰り返すと、最後は数問だけが残ります。
テスト直前って、最後まで解けなかった問題(A4の用紙数枚)を見直すだけで良くなってたから、余裕を持ってテストに挑めたよ。
この作戦が功を奏し、大幅に順位を上げることができました。
ちなみにこの方法を職場の同僚に紹介したところ、
うちの中学の娘、社会がすっごく苦手でいつも(50点満点中)20点台だったのに、この方法を試してみたら、ほんの数週間で40点台をとってきちゃって。
学校の先生も塾の先生もすごくびっくりしていてね。何よりも本人がびっくりしていて、勉強に対するモチベーションもすごく上がってね。
教えてくれてありがとう。
とのことでした。
この同僚は、コピー機を使用して間違えた問題集を作成していました。
本人のポテンシャルにもよりますが、比較的再現性の高い方法だと自分では思っています。
親の負担も半端なかったけど、結果を出せたので、苦労が報われました
しかし間違えた問題集を自分で作るのはなかなか大変です。
ベネッセのスタディサプリは、間違えた問題を忘れたころに再度出題する機能が機能があります。
忙しくて間違えた問題集を作成する時間がないご家庭は、このようなサービスを利用するのも一つの方法です。
学級委員をやってみる
- 生徒活動が評価される推薦選抜では、役職経験はプラス評価
- 面接時のエピソードとしても活用できる
3年生の後期ともなると、就ける役職は限られてしまいます。いまさら生徒会長に立候補するということはできません。それでも学級委員くらいは立候補できます。
学級委員をやると先生からの覚えが良くなるのか、何もしないよりも成績評価は上がりやすくなります。先生に対する心理的アピールを狙います。
実際、娘の友人に、点数はほとんど同じなのに、3年前期に学級委員をやっただけで内申点が5個も上がったという例がありました。その話を聞いた娘は、
内申点を上げるためには手段なんて選んでいられない!
ということで後期は学級委員に初挑戦!
学級委員をやった効果かどうか定かではありませんが、娘の内申点は4つ上がりました。
忘れてはならない提出物
男子生徒に多い傾向があるのですが、テストの点数は高いのに内申点が低い場合、たいてい
- 授業中寝ている
- 提出物を締切に間に合うように提出していない
といったことなどが原因です。
点数は取れているのに、実にもったいない!
授業中に寝ているのは論外だとして、提出物はきちんと出してマイナスの評価を受けないようにしたいもの。
提出物をきちんと期限までに出せないと、後々の高専生活で困るのは本人ですが、中学生の間は、親がときどき気を配ってやる必要があるかもしれません。
学校長に推薦してもらうために
推薦入試では、中学校長の推薦状が必須です。
高専は「高専にふさわしい優秀な生徒」を推薦で採りたいと考えているため、校長から推薦されるに値される人物であると評価されなければなりません。
内申点が高いだけでは、難しいこともあります。
- 部活動での活躍
- 表彰歴
- 学校での役職経験
これらの実績があれば、学校長は推薦状を書きやすくなります。推薦状には、生徒の努力や成果を具体的に記載できる材料が求められるためです。
内申点は基準ギリギリでしたが部活動であり余る実績(部長としてレギュラーとして、団体戦県ベスト4で東海大会出場)を残していたので、学校長から推薦してもらうことができました。
内申点は基準ギリギリだけど、部活動の実績があるし、きっと校長から推薦してもらえると思うよ。あとは面接を頑張れば行けるかもしれないね。
推薦してもらうためには、日頃からの努力と成果が重要です。
推薦入試直前の面接対策は、下記記事をご覧ください。
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