近くに高専があり、毎年高専に生徒を送り出しているような中学や塾ならば高専受験に反対されることはありません。
近くに高専がなく、数年に一度1人しか高専に進学しないような中学の場合、
高専に行きたい
というのに対し、
高専?そんな訳のわからない学校じゃなくて、○○高校を目指しなさい。
といった感じで、かなりの確率で嫌な顔をされた話を聞きます。
特に女子は、中学校の先生から反対されることが多いようです。
中学や塾の先生から反対される理由として考えられることは以下の2つ。
- 高専がどんな学校なのかよく知らない
- 合格実績としてカウントされにくい
高専を受験させてもらうには、まずこのハードルをクリアしなければなりません。
中学の先生に反対されたときの対策を考えてみる
上述したように、中学の先生が反対する理由の多くは「高専のことをよく知らないから」に他なりません。
高専は入学後もそうですが、自ら情報を集めて対策することが重要になります。
高専がどんな学校なのかよく知らないから
中学の先生に、高専卒の先生はいません。
ゆえに、多くの中学の先生は高専のことをよく知りません。
うちの子、高専に行きたいって言っているんですけど、高専ってどうなんでしょう?どんな学校なんです?
なんて、中学の先生に相談しても答えられません。
人の心理として、わからないものを人に勧めたくはありません。結果として、先生は高専ではなく普通高校を勧めます。
塾の先生も同様です。
塾はその地域の上位校にどれだけ生徒を送り込むかを売りにしています。高専が近くにない場合は売りになりません。
塾としても対策研究をしている普通高校を勧めたくなる心理が働き、高専受験に反対します。
高専を知らない先生だったから、受ける受けないでかなり揉めたの。
高専がどういう学校なのか知らない先生の頭の中の受験校リストに、高専の文字はありません。想定外であるため、どう対応して良いのか分からないのです。
中学校や塾の先生を当てにせず自ら情報収集を!
中学の先生や塾の先生に高専受験を反対されることがあるという情報を得ていたので、高専はどんな学校なのか、入試システムはどうなっているのか、自ら動いて情報収集しました。
学校や塾の先生を当てにしていては、何も進まないと思ったから、親が率先して動きました。
なにか言われたら言い返せるように、すべて先手必勝で先回りして情報を集めました。
合格実績としてカウントされにくい
大部分の塾では、その地域のトップ校に何人の生徒を送り出したのかが重要視されます。
その地域に高専がある場合は合格実績として売りになりますが、近くに高専がない場合は売りになりません。
その地域の中学生とその保護者たちが高専のことをよく知っているのならば良いのですが、必ずしもそうとは限りません。
トップ校に合格できるような成績の子なら、高専よりもトップ校に行ってくれたほうが塾の実績になる
と思われているのかもしれません。
娘の場合
3つ上に高専に推薦合格した女子が1人、1つ上に一般合格した男子が1人いました。
1つ上の高専に進学した男子の中学3年の時の担任の先生が、再び中学3年生を受け持つことになり、娘の担任となったことはたいへんラッキーでした。
沼津高専に行きたいと言っておりますので、よろしくおねがいします。
沼津高専でしたら、去年私が受け持ったクラスから1人行っております。その子は一般で物質工学科に合格して高専に行きました。
また志望校調査とか書いてもらうことになりますので、その時はまたよろしく願いします。
前年度の経験があるだけに、話は早かったです。
担任の先生は、学校に高専の案内が届いたら、すぐに娘に渡してくれました。
先生よりも先に親の私が体験入学の手続きをすでにしていたり、体験授業を申し込んだりしていたので、「今頃…?」な感じでしたが、先生が動いてくれていたことは嬉しかったですね。
受験準備期
〇〇、もちろんこれ持っているよな、募集要項。
エントリーシートを書いたり、書類を準備したり、冬休みには何度か来てもらうことになるかもしれないけど、まぁ、お前のお母さんなら大丈夫だろう。
私、結構抜けてますけど…。紙の書類は大の苦手なんですけど…。
なお、我が家はなぜか募集要項を2冊持っておりました。担任の先生の手にも1冊…。全部で3冊。書き損じても安心。
高専のことをわかっている先生だけにいろいろ動いてくれていたので、推薦の話もトントン拍子に進みました。
塾の先生からも何も言われませんでした。高専を知っていた先生だったのかもしれません。塾の模試の点数が伸びてなくても、「傾向が違うから仕方ないよな」という反応でしたし。
珍しいケースかも。
おそらくですけど、
知らんけど。
コメント
コメント一覧 (2件)
いつも楽しく記事を拝見してます
去年娘が「高専なし県」から高専に進学しました
中学校のほうは面談の時に
①国立○○高専○○学科(推薦)
②国立○○高専○○学科(一般)
③都立高専(一般-都外枠)
と書いた紙を担任の先生に渡して、
持参した出願書類を提出。
「そうですか、わかりました」
で終わりました
塾のほうは
「もったいない・・」
「もうひと頑張りでトップ校に行けるのに」
「公立も私立も受けないんですかっ??」
と進路誘導が来ました
進路に関しては中2の夏頃から親子で何度も話し合って
中3の夏にはオープンキャンパスに行かせて
志望学科も本人が選択しました
娘も塾でいろいろ言われて、出願直前に弱気になったりしたのですが
結局は最初の決断通りで押し切って
推薦で決めてくれました
今は寮生活が楽しそうで・・良かったです
塾としての実績になる
「公立進学校とMARCH付属の併願」
その進路を有意義に思わない家庭も多々あるのではと思います
うちは先生に恵まれたお陰で,不思議とすんなり通ってしまったので,
この記事をエントリーするべきかどうか悩みました。
でも周りには先生とバトルになったなんていう方もいたりするので,
そういうことがあると知っているだけで心の準備ができるのではないかと思い,書いてみました。
第2第3志望で書くべき行きたい高校が本当になくて,高校の「理数科」で娘を妥協させた記憶が…。
受けつもりはなくても,書かなきゃいけなくて。
周りがなんと言おうと,本人が行きたいと思った学校に行くのが一番です。