高専に志望校を定めたら、最初にやることは入試の情報集めです。
毎年高専に生徒が進学しているような中学ならまだしも、数年に一度高専に進学する生徒がいるような中学校では、高専入試に関する情報を学校に期待することはできません。
塾だって高専の入試対策は行ってくれません。(ただし、通学圏内に高専がある場合はその限りではありません)
学校や塾には期待できないのね。じゃあ、どうすればいいの?
学校や塾をあてにせず、自ら行動して集めることが大切になってきます。
担任の先生を説得し、中学校や塾の先生に働きかけるためにも、親子でしっかり情報を集めましょう。
入試情報の収集方法は大きく分けて2つあります。
- ネットからの情報集め
- 進学説明会に参加して情報集め
それぞれ見るべきポイントを解説していきます。
ネットからの情報集め
今年度の入試情報ではなくとも、前年度の入試情報は高専のWebサイトを見れば載っています。
直近数年間の志願者数と倍率、合格点や平均点が公式Webサイトに載っていることもありますし、学校要覧には必ず載っています。
まずは高専のWebサイトから、入試の傾向を掴みます。
もちろん、入試情報が新しものになったら、目を皿のようにしてしっかりと読んでおきます。
推薦入試の情報
高専は、定員の約半数を推薦入試からとります。その割合は高専によって違いますので、確認しておきましょう。
普通高校に比べて推薦入試の割合が多い理由は、
校風を決めるのは推薦で入ってきた子
だからではないかと考えています。
私の勝手な想像です。本当のところはわかりません。
見るべきポイントは、
- 推薦を受けられる基準点:最低必要内申点
- 内申評価点の点数配分(理数科目の比重を高くした傾斜配点)
- 内申評価点、生徒活動、面接の点数配分
面接の配分が高くなっていたから、面接対策頑張ったよ。
面接の配分が高いのは、高専が求める人物像に合っているのかを重視しているのだと、勝手に考えています。
高専の授業についていけるだけの基礎学力があり(内申点)、高専という学校に適している子なのか、志望動機はしっかりしているのかを面接で確認しているのだと思います。
年度によって評価点の配分が変わることがありますので、受験する年度の情報が発表されたら、再度しっかり確認しておきましょう。
一般入試
- 各教科の配点(理数科目で傾斜配点)
- 内申点と学科試験の点数配分(理数科目で傾斜配点)
などを確認しておきます。
一般入試に関して、推薦入試に落ちてしまった子の一般での合格率が一般入試のみの子よりも高くなっていることも、高専のWebサイトから確認できます。
一般入試は学力テストと中学校からの内申点の合計点で判断されます。
中学校から推薦されるほどの子は、内申点でアドバンテージがある上に、一般でも受かるだけの学力があることが多いので、合格率は自然と高くなります。
進学説明会に参加して情報集め
体験授業などでは、高専への入学を考えている中学生に向けた説明会が開かれます。
遠方から受験する生徒がいることも考えて、出張説明会を行ってくれるところもあります。
説明会の情報は、学校でパンフレットが配られますが、高専に進学する生徒が今まであまりいなかったような中学には、パンフレットが届きません。
進学説明会では、学校や学科の説明だけでなく、入試情報も得ることが出来ます。
そして、実際に受験するときに必要な書類が含まれている冊子も配られます。
その内容をしっかり頭に入れておきましょう。
特にスケジュールは重要です。
私立高校や公立高校よりも日程が早いので、手続きに遅れが無いようにしておきます。
教育後援会活動の一つとして、現役高専生の保護者による相談会を開催したところ、大好評でした。
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