高専女子の日常とは?KJたちのユニークな学生生活

理工系に興味を持っている娘が、普通高校ではなく「高専」という選択肢を示してきたことに対して、戸惑ってしまう保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか?

高専に通う女子学生たちは「高専女子」、通称「KJ」と呼ばれ、「キラキラ高専ガール」としてリケジョとしての活躍が期待されています。

高専を志望する女子中学生向けに「キラキラ高専ガール」なんていうパンフレットまで用意されています。高専ガールなので、やはり女子高専生ではなく高専女子です。

男子学生が多い工業系の環境の中でも、女子学生たちは少数ながらも、少人数であるがゆえに、少人数ならではの楽しみ方を見つけ、勉強もファッションも満喫しながら、充実した学生生活を送っています。

本記事では、KJたちのリアルな学生生活に迫り、高専での学生生活がどれほど楽しく、有意義なものであるかを紹介します。

年齢的には、やはり高校生+短大生なので、KJだといってもその辺の女子高生や女子大生の生態とあまり違いはありませんが、やはり高専女子らしい特徴もあります。

目次

高専女子の学生生活ってどんな感じなの?

高専では、女子の割合が少ないため、その環境が気になる方も多いかと思います。

高専の女子率については別記事で詳しくご紹介していますので、ぜひこちらをご覧ください。

高専にはものづくりが大好きだったり、数学や理科が得意な女子、いわゆるリケジョが集まります。

少人数の女子同士だからこそ楽しい「リケジョならではの会話」

同じ理工系を目指す仲間が集まるため、専門的な話や趣味の話題で盛り上がる場面も多いのが特徴。

女子に限らず男子にも言えることですが、学年が上がるにしたがい、会話に数字だけでなく数式が混ざってきます。

普通の会話に三角関数が登場することもありますし、比喩として数式が出てくることもあります。

例えば、

とある高専生

スポーツの技術の上達を y=ax+b とすると、小中で活動していたからbの部分は大きいかもしれないけれど、高専は部活がそれほど盛んではないからaは小さいんだよね。部活の盛んな高校はbの値が小さくてもaが大きいから、高校入学時点でのyが小さくても、いずれ抜かれちゃうんだよ

数式で表すなど、言いたいことが論理的でわかりやすいと思ってしまうのは、私も同じリケジョだからかも。

他にも

高専女子

○○がタンジェントってる!

意味がわかりませんが、無限大に大きくなるということを表現しているそうです。

高専女子

この角度、この回転、このスピードで飛んでくるボールは、こう打てば、理論的に打ち返せるはず!

わかる気がします。

高専女子

今日の髪型サインカーブになってるよ!

寝癖がついてる髪を指してサインカーブ。コサインカーブではないところがポイントです。

リケジョですね。

とある高専生

トイレットペーパーを引き出すとき、摩擦係数μが妙に大きくなっているなって思ったら、引っかかってたよ。

と言ってきたときなんかは、

文系女子とは絶対話かみ合わないだろう。

とある高専生の母

お母さんも理系だから言いたいことはわかるけどさ、それ、ぜったい文系女子に通じないから!

なんて返しちゃいました。

高専女子が集まることで得られる、貴重な仲間とのつながり

少人数ならではの距離の近さもあり、女子同士みんな仲が良いです。

とある高専生

グループがいくつもできるほど、女子がいないともいう。

工学や技術の学びに共感し合える仲間と専門分野の知識を共有したり、将来の夢について語り合ったりできるのも、高専女子の特権。

将来のキャリアに向けて、一緒に頑張れる仲間がいることは大きな心強さです。

高専女子ならではのファッションや学生生活の楽しみ

制服がある高専もありますが、制服がない高専もあります。

普通高校と違って制服がない上に身なりに関する校則が緩いため、自由にファッションを楽しんでいます。

髪染めもメイクもOK!ゆるめの校則で自分らしさを楽しむKJライフ

だいたい高専1年の夏休みに髪を染め始める子が多く、中には金髪にしている人もいます。パーマをかけることだって自由。

ファッションに興味がある女子にとっても、自分らしいスタイルで過ごせることが魅力の一つ。工業系だからといって一色ではなく、カラフルな個性にあふれているのが高専です。

むしろ、女子は黒髪の方が目立ちます。

1年生で髪を染めていた子も飽きるのか、なぜか2年生になると地毛に戻る子が増える不思議。

女子は半分以上の子が髪を染めています。

本当は染めてみたいけど、部活動で他校と試合をするときに悪目立ちをするからという理由で染めない子もいます。ピアスの穴を開けている子も多いです。

とある高専生

私は染めたことないんだけど、地毛が元々栗色だから、染めていると思われているらしい。

だからといって、文系女子ほどファッションに興味があるわけではなく、基本はやはり地味です。

コーディネートにどこかおかしな所があったり、色の組み合わせがおかしいことだってあります。

どうしてそうなった?というファッションで闊歩してたりしますが、まぁ、そこは愛嬌です。

メイクも自由

普通高校と違い、化粧は禁止されていないので2年生ぐらいになると化粧をすることが普通になってきます。

とある高専生の母

娘がイモトのような眉毛を書いていたときは驚きましたけどね。

最初は下手でも、次第に化粧も上手になりますね。

社会に出る時、いきなり化粧を始めるのではなく、高専時代に練習ができるので、悪いことではないと思います。

学びと楽しみのバランスを大切にするKJライフ

授業や実習に集中しつつ、放課後や休日は友人たちとファッションを楽しんだり、趣味の時間を充実させたりと、自分らしさを大切にしています。

こうした日々のバランス感覚も、少人数のKJ同士だからこそできる楽しみ。

多様な個性を持つ仲間が集まることで、理系女子ならではの楽しい学生生活を送っています。

まとめ

JKとKJの違いなんて、どうでも良いこと。

ただやはり正確には女子高生ではないので、「女子高生?」とか「女子大生?」と聞かれると、答えに窮してしまうことがよくあるようです。

高専女子、通称「KJ」たちは、理工系に興味を持ち、専門的な学びを楽しみながら毎日が充実しています。

国も「キラキラ高専ガール」としてKJを応援しており、少人数ならではのつながりや、ファッションを楽しめる高速のゆるさなど、KJならではの自由な学生生活を楽しく送っているようです。

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大4年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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