息子・娘が中学を卒業した後の進路を考える時、普通の進学校でもなく、工業高校でもなく、高専という選択をすることがあります。
- 子どもが「高専に行きたい」と言い出したけど、高専がどんなところかわからない
- 担任の先生に高専を薦められたけど、行って大丈夫?
- 自分の子どもは高専向きのような気がするけど、なんて説明しようか
近所に高専があればなんとなく様子はわかりますが、遠方の場合は全くわかりません。
中には、
高等専門学校?なんで高校じゃなくて専門学校なんだ!
という反応をする人だっています。
高専は専門学校ではありません。
ここでは、高専についてざっくりと説明します。
高専とはなにか
文部科学省のサイトより
高等専門学校は実践的・創造的技術者を養成することを目的とした高等教育機関です。 高等専門学校です。
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kousen/index.htm
これだけだと何のことだかよく分かりませんよね。
技術者養成機関
高度な技術者を養成する教育機関です。5年間の一貫教育で、高度技術者を要請します。商船高専に関しては、5年6ヶ月の教育機関となります。
授業時間数は高校と短大を合わせた時間数を上回り、専門教育の時間数は大学の工学部の専門教育の時間数を上回ります。
短期大学や大学と同じ高等教育機関になり、卒業すると短大卒と同様の準学士の学位を取得できます。
準学士の学位があるのは日本だけで、外国に準学士の学位はありません。日本でのみ通用する学位です。
全国で国立51校、公立3校、私立3校の計57校があります。
すべての高専の入学定員をあわせた数は約1万人となり、中学校卒業者のおよそ100人に1人が高専に進学する計算になります。
技術者養成機関らしく、さまざまな資格も取得できます。
寄宿生活を通した全人格教育
すべての高専に寮があるわけではありません。
国立高専には寮がありますが、公立に寮はありません。
高専の寮は教育寮という位置づけで、寮生活からも様々なことを学びます。
ただし寮には定員があるため、学年が上がるに連れて自宅が近い学生から寮を追い出されるため、高学年になるにつれて自宅通学生や下宿生が増えます。
高専の校則は緩いですが、寮則は厳しいです。門限があり、点呼がありますが、慣れてしまえば天国です。
寮生活を通して、集団生活を行うための規律、運営、自立と自律の精神、グループで物事を進めるためにはどうすれば良いのか、等など様々なことを学びます。
高専卒業生は寮生活で鍛えられているせいか、大学に進学しても就職しても、非常に評価が高いものとなっています。実験・実習、プロジェクトなど、教えなくても自ら率先してキビキビと動いてくれると、高評価です。
高専ではどんな教育が行われているのか
高専ではどんな教育が行われているのか、親も子も気になるはず。
1年生のうちは、普通高校で学ぶこととほとんど同じようで早くも違いがあります。
低学年は、普通高校と同じような教養科目(国語、社会、体育など)を中心に学びます。しかし理数系科目の授業時間数が普通高校よりも多く、週に1~2コマ程度ですが、専門の基礎科目が入ってきます。
高専1年時の授業参観で見た実験風景は、高校の理科実験ではなく、大学理系学部1,2年生の実験と同じものでした。
高専教育のメリット・デメリット
これをメリットと感じるか、デメリットと感じるかはその人次第。
国語や社会の授業時間を削り、削った時間を理数系科目や技術の実習にあてているのだから、教養科目が疎かになってしまう欠点があります。
もともと中学で英語が苦手だった学生が集っていることも理由の一つ。
ことは、技術が好きな子どもにとっては天国のような学校。
高専卒で就職した場合、「大学に行っておけばよかった」と後悔する声を聞くことはあっても、「高専に行って後悔した」という話は聞いたことありません。
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