【高専】寮生活に馴染めるのかどうか心配なんだけど、大丈夫かしら?

親元を離れてのはじめての生活。

それも寮という集団生活。

中学生

俺さあ、寮生活うまくやっていける自信ないんだよなあ。

保護者

うちの子が寮生活をうまくやっていけるのか心配で心配で……。

誰もが思うところです。

とある高専生の母

私だって、心配なんてしていなかったなんて言ったら、嘘になります。

あまり顔に出してしまうと子どもも不安に感じてしまうので、内心は心配しつつも、できる限り表には出さないようにしていました(もしかしたら、娘は気づいていたかもしれませんが……)

しかし心配の9割以上は杞憂に終わるものでもあるので、それほど心配する必要はありません。

なにしろ、高専という特殊な学校なので、

似たような人間が集まります。

とはいえ、寮生活を始めた、

最初の2週間は地獄です。

しかし地獄に感じるのは最初だけ。慣れてしまえば天国です。

合わなければ退寮して自宅通学に切り替えたり、下宿生活したりすれば良いのです。

とある高専生

なにごともやってみなければわからないものだからね。とりあえず寮生活を経験してみると良いよ

目次

似たような人間が集まります

高専という学校の特性を考えればわかることですが、似たような趣味・価値観を持った子どもたちが集まります

学力が違いすぎたり趣味が違いすぎたりすると、話なんてあわなくて当たり前です。

中学生時代は自分の趣味を隠して抑えていたような子でも、高専では似たような趣味の子が集まってきているおかげで自分の趣味を堂々とオープンにでき、一緒に楽しんでいます。

中学時代は周囲の子たちと話が合わなかっただけで、コミュニケーション能力が低いと思われていたような子でも、ここでは同じような学力、似たような趣味の子が集まるため、話のレベルはあいやすくなります。

普通高校だったらなかなかできないようなマニアックなことでも、ここでは同じ趣味仲間を見つけて、楽しく会話できます。

高専男子

寮には同じゲーム仲間がいて楽しいよ。ハマりすぎて勉強が疎かになって、単位を落としてしまうことがないように気をつけないといけないけどね。

最初の2週間は地獄?

とある高専生

寮生活はね、楽しいんだけど、最初の2週間だけは地獄に感じるよ。

入学したばかりの頃は、どの子も寮生活に身体をなじませるのに苦労します。

1日に何回も点呼があります。食事時間や入浴できる時間は決まっています。朝は自分で起きなければなりませんし、自分で洗濯をしなければなりません。

関連:【高専寮】点呼の重要性

校則は緩くても、寮則は厳しいです。

いろいろと自分でやらなければならないことが増えます。すべて親がやっていた中学生時代とは違い、自分の責任でやらなければならないことが増えます。

先輩たちが優しく教えてくれますが、何度も聞くわけにはいかないので、できるだけ1回で覚えてできるようにしたほうが良いに越したことはありません。

なので、先輩の説明を必死にノートに書いていく作業が大変らしいです。

それこそ一字一句漏らさずノートに書いていくことをします。

最初の2週間は、コンビニに出かけるにもいちいち階長に報告しなくてはならず、思うように行動ができないことにイライラします。

階長

新入生も慣れない生活で大変かもしれないけれど、階長も大変なんだよ。慣れない場所に勝手に出ていかれて問題を起こされても大変だし。
階長をやってみて、なぜ最初の2週間、出かける時は近所でも報告しなければならないのか分かったよ。

最初は大変かもしれませんが、2週間もすれば身体が寮生活に慣れてきます

身体が寮生活のリズムに慣れてしまえば、天国?らしいです。

寮生

寮は気の合う友だちがいつもいるし、勉強が分からなければ教え合ったりできるけど、家に帰っちゃうと近くに友人がいないから遊べないし、つまんない。

家に帰ってきた時は寮の愚痴ばかり言っているけど、話しているその顔はニコニコと楽しそうです。

もちろん楽しいときもあれば苦しいときもあるとは思います。

苦楽両方を楽しんでいる感じが伝わってきているのなら、大丈夫かな。

合わなければ退寮して自宅通学という選択もあり

やはり寮生活に合わない学生はいます

週末もずっと寮にいなければならないということはなく、外泊届を出して週末は自宅に帰るという学生は多くいます(親が心配して毎週帰らせているという事例もあります)。

一旦は寮に入っても、合わなければ退寮することができます

とある高専生

寮が合わなくて退寮して新幹線通学したり、在来線で2時間半かけて通学したりしているなんていう人はいるよ。

親は朝早くから弁当作りをしなければならなくなるので大変ですし、新幹線通学なんてお金の面からも大変になりますが…。

低学年(1,2年生)は寮または自宅通学しか認められていませんが、3年生になれば下宿生活(一人暮らし)が認められます

寮も嫌だけど家も嫌、下宿生活が認められない2年間は寮生活をなんとか耐え、3年生から下宿生活に……、なんていう学生も……。

学校に内緒でアパートを借りて住んでいるという低学年もいますが、お勧めしません。

高専男子

僕は寮生活に馴染めなくて、だからといって家も遠くて自宅通学なんて無理だから、2年間をなんとか耐えて、3年生になったらすぐに近くにアパートを借りて寮を出たよ。

とりあえず寮生活

高専により、1年生は全員寮に入らなければならないというところもあれば、寮に入る必要がないところもあります。そこは志望する高専に確認しましょう。

寮に入る必要がなくても、とりあえず寮に入ることをお勧めします。

高専寮は教育寮という位置づけです。

寮生活から学ぶことは多いです。

高専で学べることは、専門の勉強だけではありません

寮生活に馴染めても馴染めなくてたとえ途中で退寮していったとしても、一緒に寝食をともにした寮の仲間たち、先輩後輩の関係、人間関係にまつわるいろいろな理不尽なこと,……。

それらは一生の宝ものになります、たぶん……。

入寮できる人数には限りがあります

沼津高専の場合、1、2年生の入寮希望者は、原則として全員入寮できますが、3年生以上は入寮できるとは限りません。

1、2年生の入寮希望者が多ければ多いほど、入寮を希望する上級生が追い出されます。

とある高専生

裾野の2年生が入寮できて、浜松の4年生が追い出されてんだけど…

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大4年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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