高専の赤点基準を聞いて驚く人は多いです。
赤点基準が高すぎじゃないの。そんなに高くちゃ、赤点を取ってしまう子って、ものすごく多いんじゃないの?
高すぎる基準に、子どもが高専へ行きたいといった時に、すぐに賛成できない人もいるのではないでしょうか。
自分の高校時代の点数やクラスの平均点などを考えると、そう思うのも無理はありません。
高専の赤点基準
まずは気になる赤点基準の話。
平均点の半分以下の点数が赤点となる。
テストの平均点が70点なら、赤点は35点以下ということになります。
平均点の高低に関わらず、60点以下が赤点となる。
大学と同じじゃん……。
参考までに大学の場合。
平均点の高低に関わらず、60点以下が赤点となる。
そりゃあ、普通高校と比べたら、赤点の基準は高いけど、高専は高校というよりも大学に近いのだから、別に驚くことでもないじゃん……。
と思ったのが、私の正直な感想。
授業をちゃんと受けて勉強していれば解けるレベルの問題で、きっと、ひねくれた問題はたぶん出ないのだろうな(で、実際にそうらしいです)。
ちなみに、30点以下を青点というらしいです。青点を取ったら一発落単という噂がありますが、そんなことはありません。
テストは、学生がちゃんと理解しているかどうかを確認するために行われるもので、落とすためのテストではありません。
救済措置
赤点を取ってしまった学生のための救済措置はあります。
普通高校の場合
普通高校で赤点を取ってしまうと、何回も追試を受けることが出来ます(追試の回数は学校や先生によって変わる)。
赤点を取ったからといって、留年するようなことはまずありません。
高専の場合
赤点を取ったからといって、即落単するわけではありません。
評価点に占めるテストの割合は、科目や先生によって変わります。その科目の最初の授業で説明があります。
気になる方は、是非参加してください。
一部の高専では、どのように単位認定されるのか、学校要覧に掲載しています。高専公式サイトで確認してみましょう。
その救済措置も、科目や先生によって変わります。
追試を受けさせてくれる先生もいれば、課題あるいはレポートを提出させる先生もいます。それらは先生に確認する他ありません。
また、JABEEの認定科目は救済措置に制限があるため、赤点を取らないように必死で勉強するしかありません。
1度のテストで決まるわけではなく、半期の科目は2回、通年の科目は4回のテストを合わせた総合評価になります。1回のテストがダメだったとしても、次のテストで挽回することは可能です。
赤点を取りやすい学生とは
中学時代の成績なんて関係ありません。
入試のときの点数だって、関係ありません。
赤点を取りやすい学生とは
- 朝寝坊がひどくて授業の出席率が悪い
- ゲーム三昧
- 彼女/彼氏ができて浮かれている
- バイト三昧
これらはすぐに思いつくものです。盲点なのは、
中学時代、親に勉強をさせられていて、塾に言われた通りの勉強しかやってこなかった。
親元を離れたことによる開放感が勝り、勉強しなくなってしまうパターンです。
「勉強しろ」とうるさく言う人はいなくなります。
高専の学習内容は高校とは違うため、塾に通って巻き返すこともできません。
そして、親や塾に言われるがままの受動的な勉強しかしておらず、自分に合った勉強方法を自分で確立できていない学生は苦労します。
中学時代まで受動的な勉強しかしてこなかった子は、本当に苦労しているそうです。
それ以外にも、過去問を手に入れることができない学生は苦戦します。
コメント