高専入試には、推薦選抜と学力選抜の2通りの方法があります。まずは内申点を上げて推薦合格を目指しますが、
- 実技教科が苦手で、推薦に必要な内申点が足りていない
- 推薦選抜に不合格になってしまった
といった場合、一般入試(学力選抜)を受けます。
内申点が低くても、諦めるのはまだ早い。
実際、内申点が30ぐらいしかなかったのに、試験当日神が降臨したかのように問題がスラスラ解けてしまって、合格したなんていう話はまあまあ聞きます。(入学してから大変かもしれませんが……)
推薦選抜に不合格になった場合、一般入試に再チャレンジできるので、推薦入試を予定している人でも学力対策を怠ってはいけません。
一般入試対策は、傾向と対策が全て。
日頃の準備が合否を左右しますので、頑張っていきましょう。
本記事では、高専学力選抜試験の特徴および合格を目指すための対策ポイントをご紹介します。
一般入試(学力選抜)の特徴と科目について
学力選抜は国語・数学・英語・理科・社会の5教科、全国高専共通の統一問題で行われ、マークシート方式です。
各教科の点数配分は各高専によって異なります。受験する高専の点数配分を、必ずチェックしておきましょう。
一般的に、理科と数学の点数配分が大きくなっているはずです。
学力検査 | 調査書(内申点) | |
---|---|---|
計 | 600点 | 160点 |
国語 | 100点 | 5教科(25点満点)✕4 他の4教科(20点満点)✕3 |
社会 | 100点 | |
数学 | 100点✕1.5 | |
理科 | 100点✕1.5 | |
英語 | 100点 |
数学と理科が1.5倍になっていたり、2倍になっていたり、高専によって傾斜配点は異なっているので、必ず確認しておきます。
いずれにせよ、数学と理科に重点が置かれているので、この2教科の対策に重点を置きましょう。
合否は、内申点と学科試験の合計点で決まります。内申点は高いに越したことはありませんが、学力試験でしっかり点数を取ることで挽回可能です。
高専入試(学力選抜)の対策ポイント
普通高校の入試でも同じことが言えますが、過去問が書店に並ぶようになったら、過去問をまず解いてみましょう。
4月、5月はまだ発売されていませんが、7月頃、遅くとも夏休み前には書店に並ぶようになると思います。
最初は難しくて全然解けないかもしれません。
国立高等専門学校の入試問題は学校ごとにバラバラではなく、国立ならどこの高専を受験しても全国同じ問題が出ます(私立や公立は残念ながら知りません)。
学校名を冠している過去問題集には、その学校の特徴や、科目毎の点数配分、前年度の入試情報などが載っています。
過去問を解くだけなら、どの問題集を購入しても同じですが、学校名を冠していたもののほうがモチベアップに繋がりますので、心理的に学校名が付いているものをお勧めします。
過去問を使って実践力強化
高専入試対策では、過去問を活用することが欠かせません。
過去問を解くことで、問題形式や難易度に慣れるだけでなく、自分の弱点を把握できます。特に数学と理科では、類似問題が出題される傾向があるため、繰り返し解くことで得点力アップ間違いなしです。
娘は推薦で合格しましたが、一般入試対策として、過去問20年分を3回どおりぐらいは解いてます。
過去問をやり込んだお陰で、「推薦がダメでも一般入試がある!」という自身にも繋がり、心に余裕を持って推薦入試に臨めたと思っています。
高専らしい出題傾向
過去問題集を解き始めると気がつくことがあります。
英語の文章問題や国語の問題文に、技術や技術者、科学に関する文章が多い!
ということ。
英語の問題に”engineer”とか、”industry”とか、”technical”とか頻出しますし、英語の問題なのに計算用紙がついている問題が出ることもあります。
公立高校の過去問と比べて雰囲気が全く違うことに最初は面食らうかもしれませんが、高専を目指す子にとって、ある意味とっつきやすい文章かもしれません。
数学や理科の問題も、工学に結びつきそうな問題が数多く出ます。
普通高校の過去問とは傾向が全く違いますので、過去問を何度も解き、高専の入試問題に慣れておくことが肝心です。
ちなみに我が娘は、
高専の入試問題は難しくて無理!推薦目指す!
と言って、一般入試対策をしつつ内申点アップに注力し、推薦選抜で合格いたしました。
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過去問を解いて慣れることに加えて、模試で自分の成績の立ち位置を確認しておくこともおすすめです。
普通高校の模試よりも高専模試の結果を信じよう
中学校や一般の受験対策塾で行われる模擬試験は、普通高校の入試問題の傾向に合わせた問題です。
高専特有の独特な問題ではありません。
高専受験対策ばかりをしていると、普通高校用の模試の結果は悪くなりがち。
しかし高校受験模試の結果を気にする必要はありません。受験するのは、高専です。
模試の結果として信用して良いのは、高専専門塾の高専模試ではないでしょうか?
当てにならない普通高校模試の結果
あるあるな話ですが、
高専の一般入試は普通高校の入試問題とはあまりにも傾向が違うため、高専の入試対策をすればするほど、普通高校の入試問題が解けなくなる問題が発生します。
学習塾や学校などで受験校を決めるための模試やテストが行われるのですが、高専入試対策に特化しすぎると、これらのテストでの点数が伸び悩みます。
高専入試問題のマークシート方式に慣れすぎて、高校入試問題形式の記述式が解けなくなっていたよ。
普通高校と高専の入試問題傾向が違いすぎるということに理解のある先生なら、
高専は公立高校とは問題傾向が違うからしょうがないよな。高専の受験勉強ができているのならそれでいい!頑張れよ!
なんて言いながら笑って許してくれます。
高専を受験するなら高専模試
高校受験生ではなく、高専受験生の中で合格圏内にいるのかどうかさっぱりわからん。高校模試なんて当てにならないし。
高専受験の何が辛いかって、中学校や一般の学習塾では高専対策を行っていないため、高専を受験するにあたり、自分の成績で合格できるかどうかの立ち位置がわからないことです。
高校受験とは問題傾向が違うので、高校模試の結果なんて当てになりません。
模擬試験を受ければ、自分が高専入試問題のどこが苦手なのかも分かりますし、何よりも自分が高専を目指している受験生の中での立ち位置が分かります。
自分の成績の立ち位置を知ることは、受験勉強に対するモチベーションアップにも繋がります。
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本番の試験当日は緊張しすぎて実力が発揮できずに終わってしまうこともあります。
模擬試験を通して試験の緊張感にも慣れておき、「絶対に受かるんだ」という自信を持って試験当日を迎えてください。
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