高専の保護者懇談会とは?学年別の内容と参加メリットの実体験レポート

小学校や中学校では、年に一度保護者懇談会がありますが、

高専でも、年に一度「保護者懇談会」が開かれます。

保護者

小学校や中学校の時は、「大した話がない」と思って参加しなかったけど、高専の懇談会ってどうなの?

小中学校の場合は、近所に同じ学校に通う家庭が多く、噂や地域のつながりから自然と情報が入ってきます。そのため「わざわざ懇談会に行く必要はない」と感じる保護者も少なくありません。

しかし高専では、遠方から通学・入寮している家庭が多いため、地域の中で情報交換できる機会はほとんどありません。

懇談会は、学校や先生、他の保護者から直接話を聞ける数少ない機会です!

小中学校の懇談会と違い、単位制度や転科、進路、インターンシップなど保護者にとって重要な情報が盛りだくさん。

とある高専生の母

懇談会では「保護者にこんな声かけをしてほしい」という先生のアドバイスも聞けるし、いつも「参加してよかった!」と強く感じました。

本記事では、学年ごとの内容と参加のメリットを詳しく紹介します。

目次

懇談会で話される内容:学年ごと

懇談会はまず担任の先生の挨拶から始まり、その後、学年ごとに知っておくべき情報や行事の説明があります。

保護者が担任の先生と顔を合わせる機会は、懇談会・二者三者面談・学科説明会くらいしかないため、貴重な場となります。

1年時:高専のシステムを理解する

高専生活のスタートである1年生の懇談会は、ゴールデンウィーク前に開催されます。

この日寮生は懇談会後に保護者と一緒に自宅に帰るため、出席率は超高い。

高専は普通高校とは違うところが多いため、高専ならではの説明が多くありました。

  • 単位についての説明
  • 転科について
  • 宿泊研修について
  • クラスの雰囲気について

はっきりとした時間は覚えていませんが、1時間きっちり使っていたと思います。

娘が入学した年度は機械工学科が特に不人気で、第二志望、第三志望で機械工学科に入学してきた学生が多くいました。

高専男子

俺、機械は第一志望じゃなくて、本当はあまり興味がなかったんだけど、機械の勉強って面白いね。機械も悪くないと思えてきたよ。

こんな学生ばかりではないと思いますが、意図せず入った学科でも興味を持ってくれることはいいことです。

高専独自の「単位制度」について

高専は大学と同じように、単位習得状況に応じて必ずしも進級できるとは限りません。以下のような説明がアリました。

  • 進級するために必要な単位に関する詳しい説明
  • 単位はテストの成績だけで決まるものではない

転科制度

入学した学科が合わなかった場合、2年生に進級する際にのみ可能な「転科」という選択肢について知ることができます。

転科についての説明がありました。

実際に娘のクラス(機械工学科)では、2年進級時に物質工学科に転科した学生が一人います。

とある高専生の母

転科ができるなんて、この時初めて知りました

利用する人はめったにいませんが、この転科制度は、高校とは大きく違う点です。

宿泊研修の様子

入学して3週間後、沼津高専では御殿場で宿泊研修を行います。

宿泊研修についての説明は、入学説明会時にあります。

懇談会では宿泊研修の時のクラスの様子について、先生が話してくれました。みんな、すぐに仲良くなったみたいです。

とある高専生の母

宿泊研修の時の様子が写真で紹介されました。どの子も楽しそうでした。

クラスの様子

高専の先生

このクラスはみんな仲良くてまとまりがあって、1年から5年までのクラス対抗ドッヂボール大会のために、お昼休みは体育館に集まって練習しているんです。

クラスのLINEグループが数日のうちに出来上がり、クラス全員が加入した後、先生もクラスLINEに誘われて入ったのだとか。

2年時:あっさり終了?

ほぼほぼ担任の先生の自己紹介がメイン。説明時間はわずか5~10分程度で終了しました。

1年間のスケジュールのざっくりした説明があったぐらいです。。

とある高専生の母

この5~10分のためだけに、高速時間弱かけて来たの…?

教育後援会役員をしていた私は、このあと教育後援会理事会に出席する用事もあったので、早く終わっても別に構わないのですけれど……。

3年時:コロナ禍で中止

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、開催されませんでした。

残念!

通常であれば、おそらく進路選択に向けた準備の話があるのではないかと思っています。

4年時:就職・進学の具体的な話

COVID-19感染拡大対策のため、前半と後半の2回に分けて行われました。

就職か進学か、いよいよ自分の将来について行動を始める重要な時期です。

この学年の懇談会では、以下のようなことが1時間かけてじっくりと説明がありました。

子供の進路をどうするのか、子供や学校に任せたとしても、保護者として知っておいたほうが良いことはたくさんあります。

親が知らなかったばかりに、後々揉める原因にもなってしまいます。

インターンシップの仕組みと流れ

単位認定されるため、就職・進学希望者ともに参加が推奨されます。

インターンシップ先を選ぶに当たり、社会人の先輩として親は子どもと一緒にインターンシップの求人票を見て、親子で議論してほしいとのことでした。

  1. 応募からインターンシップ
  2. インターンシップから報告までの流れ

といったスケジュールの説明もあります。

進学・就職にかかわらず、インターンシップに合わせて就活スーツを用意しておきます。

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大学編入試験

5年生の夏にピークを迎える編入試験に向け、受験対策は4年生の夏から始めたいとのことでした。

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就職活動

4年生の終わりから始まる就職活動の流れや、内定までのスケジュールについて、事前に知っておくことができます。

保護者懇談会に参加すべき3つの理由

1年生の保護者懇談会は、ほぼ全員出席しています。

それが2年生になると2/3ぐらいになります。

4年生の保護者懇談会、進路について保護者も知っておいたほうが良い有益な情報があるにも関わらず、半分以下!

そんな出席率の低い保護者懇談会ですが、やはり保護者懇談会には参加すべきだと私は思います。

それには、以下のような3つの理由があります。

他の保護者との情報交換

担任の先生に会う機会は、懇談会の他に保護者面談があります。

しかしそれは個別面談であり、他の保護者との接点はありません。

その点懇談会は他の保護者もいるため、懇談会前後の何気ない雑談から、いろいろな情報交換ができます。

子供の学校での様子を把握できる

懇談会で聞けるクラスの雰囲気、他の保護者から聞く他者視点でのクラスの様子など、自分の子供が離さない学校での様子を知る貴重なヒントになります。

最新の進路情報を得られる

進路情報やクラス情報は、学科説明会でも知ることができますが、時期が異なるため内容が異なります。

  • 保護者懇談会:行動予定
  • 学科説明会:結果

高専の保護者懇談会は、単なる形式的な集まりではありません。子どもの成長を間近で見守り、適切なサポートをするために、ぜひ積極的に参加してみましょう。

とある高専生の母

保護者懇談会に出席して、話を聞いたほうが良いよ。マジで。

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この記事を書いた人

沼津高専機械工学科を卒業し、現在豊橋技科大4年生の娘をもつ母です。
娘は2年時:階長、卓球部部長→3年時:棟風紀、学習支援部長、卓球部部長、美化副委員長→4年時:寮生会長、美化委員長
私は教育後援会教育部会副部会長(2年時)→浜松支部副支部長(3年時)→浜松支部支部長(4・5年時)
と歴任しました

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