高専について調べていると、よく「後悔」とか「やめとけ」という言葉が出てきます。
高専に行きたいけど、やっぱり行くのはやめたほうが良いのかな?よくない評判が目についちゃって、不安になってきた。
高専に進学するのはやめとけと言われる理由の多くは、主の以下の3つ。
- 高専という学校に馴染めなかった(高専進学を後悔しないために、向き不向き・合う合わないを考える)
- 自分がイメージしていたものと違っていた(一般の人が考える高専のイメージと実際―イメージとのギャップ)
- 会社での出世が望めそうにない?
しかしこのようなことを挙げる人は、高専がどのような学校なのかよく分からずに進学してしまったというパターンが多いように見受けられます。
会社での出世が望めそうにないからといって、それだけが全てではありません。
有望な高専卒には会社の費用で大学・大学院に行かせてくれるところもあるので、諦めることはありませんし、実力次第で出世できます。
上記の3つ以外によく挙げられることが、
- 女子が少ないので華やさがない
- 部活動が不活発
- 課題やテストが多く勉強が大変で、留年制度がある
- 寮則が厳しく、寮生活に馴染めない
- 進路の選択肢が狭い
の4つがあります。
本記事では、気になるこの5つについて実際はどうなのか解説します。
「高専やめとけ」と言われる5つの理由について
- 女子が少ないので華やさがない
- 部活動が不活発
- 課題やテストが多く勉強が大変で、留年制度がある
- 寮則が厳しく、寮生活に馴染めない
- 進路の選択肢が狭い
程度の問題で、人それぞれに感じ方が違います。
メリットと考えることもできれば、デメリットとして捉えることもできます。
1.女子が少ないので華やかさがない
確かに一般的な進学校と比べたら女子は少ないかもしれませんが、実際に調べてみると、工業高校や大学工学部のほうが女子の割合は低いです。
比較の問題。
女子が多いからといって、必ずしもキラキラした学校生活を送れるとは限りません。そんなものは夢物語です。
女子が少なくても、モテるやつはモテる。
ただそれだけの話。
高専女子側から見ると、
高専女子はキラキラしていないって言うけどさ、そういうおまえら(高専男子)だってキラキラしていないからな!
部活の大会で他校の男子を見た時、男子高校生ってこんなにキラキラしているんだって、思ったもん。
人のこと言えるかよっ!
作業着や白衣を着て、油や薬品に塗れる女子たちに、文系女子のようなキラキラを求めてはいけません。
見た目はキラキラしていないかもしれないけれどさ、作業着や白衣を着てテキパキと作業する高専女子は、それはそれでカッコ可愛いんだよ!
2.部活動が不活発
部活動は熱心に行うものではなく、勉強の合間の息抜きと言った感じです。
部活動は、部活とサークルの中間ぐらいの活発度です。
ガチ勢もいればエンジョイ勢もいます。
中学や高校と違って、部活動を強要されないのが高専の部活動の良いところ。国立大学の部活動と同じぐらいのゆるさです。
全員が必ずしも何かしらの部活動やサークルに入る必要はないよ。帰宅部や幽霊部員の割合は結構高いから。
そもそも高専に入学してくるような学生は、部活動を求めて入学してくるわけではありません(ただし、高専特有のロボコン部は除く)。
3.課題やテストが多く勉強が大変で、留年制度がある
進学校のほうが毎日の宿題が多いのではないでしょうか?
高専は、
とも言えます。
それは逆に、工学に興味がないのに高専に入ってしまった学生の場合、苦痛以外のなにものでもないので、工学に興味があることが前提です。工学に興味があっても、理系科目が苦手だとやはり辛い。
中学の段階ではどの教科も万遍なくできてしまっているため、理系向きか文系向きか判断が難しい子がいます。高専に入学してから理系科目が苦手だった気づいてしまい、後悔することがあります。
理系科目が苦手だとしても、規定の単位数をとらないと、留年してしまう恐れがあることにはあります。
しかし、
授業にちゃんと出席し、課題を提出し、過去問をこなしていれば、留年するようなことはまずありません。
授業に出ない、課題を提出しない、過去問を勉強しない場合は、救いようがありません。
多いレポート
実習後のレポートがきつい
ということはあります。高専だけでなく、大学の実験実習でもレポートはつきもので、大学のレポートも同様にけっこう大変です。
大学時代は、レポート作成のために徹夜はしなかったけど、それに近いことは何度もやりました。
進学校では実験レポートを書くということをしません。それに比べたら、高専は大変だと思ってしまうのではないでしょうか。
一般高校に進学した同級生よりも、一足先に練習しているとでも思っておきましょう。
4.寮則が厳しく、寮生活に馴染めない
遠方の学生は寮に入ることになります。
どうしても寮生活に馴染めずに退寮していく学生は、毎年それなりにいます。
友人関係が悪化してしまうと寮生活はしんどくなりますが、恵まれると寮生活は天国!
最初の2週間は慣れなくて地獄に感じたけど、それを過ぎれば毎日が修学旅行!めっちゃ楽しい!
高専寮によって対応は変わると思いますが、年度が変わるときに棟を移ることができます。寮にはいたいけど、今の寮の人間関係に問題があった場合、棟を変えてもらうという方法もあります。
家とは違う味付けの食事は、慣れです。
食事の時間、風呂の時間が決まっていることに最初は戸惑うかもしれませんが、これも慣れ。
WiFi環境は、少しずつ改善されてきています。
長期休暇で自宅に戻ると、いつも逆ホームシック。早く寮に戻りたいって、なってた。
寮生活は楽しいこともあれば辛いことももちろんあります。寮はそれらがバランスよく存在し、自分を成長させる場所。自分の家のように我儘はできませんし、思うようにいかないこともあるでしょう。
寮生活は楽しかったし、自分がものすごく成長したことを実感できた場所。いろいろな経験ができた楽しい場所だったよ。
5.進路の選択肢が狭い
当たり前のことですが、高専卒の進路は工学系にほぼ限定されます。
工学への進路以外を考えていないようであれば、高専はおすすめできる進学先です。しかし途中で気が変わったり、他の分野への進路を悩んでいるようであれば、一般高校をおすすめします。
就職先も工学系ですし、大学の進学先も工学系に限定されます。
高専を卒業した後に、他分野の学部に進学するか、あるいは退学して他の分野への道を模索することになります。
迷っているようでしたら、高専ではなく一般高校に進学してください。
高専をやめとけと言われる理由のまとめ
己を知り、敵を知れば、百戦危うからず
高専は敵ではないですが、高専がどのような学校か知り、自分の興味や得意分野を知った上で高専に入学してくるのであれば、高専に進学したことを後悔することなんてありません。
- 高専は女子が少ないから楽しくない
- 部活動が盛んではない
- 勉強が大変なのは嫌
- 寮生活は厳しそう
- 工学以外の選択肢がないなんてありえない
「高専やめとけ」という人は上記のことを理由に上げます。
高専に入学してくるような学生はそんなことは百も承知です。学校は遊ぶところではなく、知識と技術を学ぶところ。勉強が厳しいのは当たり前。
寮生活は一般高校は経験できないことを学べる場所です。
- 就職が良いから
- 大学に編入しやすい
- 親や先生に勧められたから
といった理由だけで選んでしまったら、高専進学はきっと後悔します。
「やめとけ」っていう人は、そういう理由だけで高専進学を選んでしまって後悔している人が多い印象です。
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