高専はマイナーな学校です。
「高専」という学校の名前は知っていても、具体的にどんな学校なのか詳しく知っている人なんて、工業系でもない限り周りに高専のことを聞ける人なんていないことは当たり前。
- 高専って、どんな学校なの?どんなことを学ぶの?
- 高専に合格するためには、何をすればいいの?
- 高専を卒業した先には、何があるの?
私も「高専」という学校の存在は知っていても、どんな学校なのか知らないことがたくさんありました。
高専がどんな学校なのか分からなければ、高専進学を賛成できるわけがありません。
ゆえに、娘が高専に行きたいと言い出した時、親としてもできる限り高専に関する情報を集め、娘の夢を叶えるために全力でサポートしました。
志望校決めから入学までの大まかな流れ
高専を志望校に決めてから入学するまでの流れは、以下のようになります。
親や中学校や塾の先生は普通高校出身者が一般的です。高専のことはほとんど何も知りません。知らないがゆえに、受験を反対されることもあります。
まずは高専に関する情報を集めまくります。
高専の募集要項を見て、受験計画を立てます。
高専入試の対策、公立高校入試の対策、私立高校の入試対策も同時並行して行わなければならないので、なかなか大変です。
入学するためには、受験に合格しなければなりません。
自分の力を出し切って、全力で臨みましょう。
合格したら、入学手続きと学用品の購入、入寮するのであれば寮生活のための買い物などをします。
高専の情報収集
志望する高専のことをよく知るために、以下のようなものから情報を集めていきます。
- 志望する高専の公式サイト
- 募集要項
- 個人のブログやSNS
志望する高専の公式サイト
当たり前のことですが、志望する高専の公式サイトは必ずチェックします。
教育方針や学校要覧はもちろんのこと、志望する学科のカリキュラムやシラバスを眺めてみるのも良いでしょう。
同じ学科でも、高専により特色があることがあります。
豊田高専は学際的なカリキュラムで、豊田高専の機械工学科は、カリキュラム的に沼津高専の電子工学科に近いって聞いたことがあるよ。
カリキュラムやシラバスを眺めていても、「○○学」とかワケワカランかもしれませんが、全体の雰囲気はつかめるのではないでしょうか。
高専受験を決めたのが11月になってからでは間に合わないかもしれませんが、体験入学や入学説明会、秋に開催される高専祭に行き、学校の雰囲気を確認しておくことをおすすめします。
募集要項
進学説明会では、募集要項をもらえます。進学説明会にいかなくても、取り寄せることもできます。
募集要項には推薦入試を受けるための条件、一般入試の情報のほか、学校のアドミッション・ポリシーを始めとする学校の公式情報も載っています。
高専は推薦入試で不合格だったとしても、もう一度一般入試でチャレンジできるのも魅力。
中学校から高専に推薦してもらえるように、内申点を上げるための手段なんて選ばず、できることはすべてやったつもり。
個人のブログやSNS
個人のブログやSNSは、高専関係者の生の声を集めれます。
学校公式情報は高専のメリットばかりが記載されていますが、個人のブログやSNSはメリットだけでなくデメリットも載っているので、チェックしましょう。最近はYouTubeでも配信されているようです。
また、学校の雰囲気や問題点も垣間見ることができます。
受験に関しては、こちらにお世話になりました。
受験情報に関しては、高専生本人、元高専生のものが多くを占めます。
受験計画を立てる
募集要項から、日程の他、推薦入試にチャレンジするために必要な内申点等が分かります。
中学校のテスト期間をスケジュールに落とし込み、空いている期間に受験勉強をはめ込んでいきます。
定期テスト対策
中学校の内申点は、定期テストの結果が大部分を占めます。
中学校の定期テスト期間中は一旦志望校に向けた受験勉強のことは忘れて、定期テスト対策に一点集中。
内申点を上げるために我が家が行った定期テスト対策は、こちらで詳しく紹介しています。
過去問を解こう
定期テスト対策を行っている期間以外は、すべて過去問を解く時間に当てました。
高専の一般入試の問題傾向は、公立高校や私立高校のそれとは異なっています。
高専の入試問題のくせに慣れるために、過去問は必ず解いて練習をしておきます。
高専受験するその日に向けて
高専を志望しても、試験に合格しなければ入学することはできません。
- 推薦入試に必要なエントリーシートは中学の先生にも協力してもらい、何度も見直す
- 必要書類に漏れがないかを確認し、受験料を支払う
- 遠方の場合はホテルに前泊する必要があるので、宿泊予約
自宅(またはホテル)から受験会場へのルート、所要時間等も確認しておきます。
\ 時間に余裕をもって試験にのぞむなら、遠方の方はホテルに前泊 /
試験会場に向かう道中、何があるかわかりません。渋滞や事故による遅延なども考えられます。
浜松から沼津まで、なんとか日帰りできる距離ですが、もしものことを考えてホテルに前泊しました。静岡県西部組はだいたい皆さん前泊です。
高専に合格したら、入学準備と入寮準備
入学にあわせて、あるいは入寮にあわせて揃えなければならないものは、合格後に行われる入学説明会で説明があります。
用意する学用品や、寮での生活に必要なものは、学校や学科、寮、本人の生活習慣によって多少の違いはあります。
先輩から必要だと言われて買ったものでも、自分には合わなくて結局使わず、持ち帰ったものはたくさんあるよ。
何が必要になるのかわからないので、無駄な買い物が発生してしまうのは仕方ありません。
パソコンはすぐに必要になるものではありません。慌てて購入しなくても大丈夫。
忘れてはならないのは、学校から自宅までの経路の確認。
入寮から2週間後の土曜日、公共交通機関を使用して自宅まで帰るというイベントがあります。
大丈夫だろうとは思っていましたが、全く大丈夫ではありませんでした。
バス路線は合っていたけど、経由地間違えちゃって今○○にいるから、拾いに来て~。
こうならないためにも、交通手段を確認しておきましょう。
最後に
子どもの人生だからといって、子どもに任せきりにするのではなく、親もそれ相応に情報を集めることが大切です。
志望する高専の公式サイトを毎日のようにチェックし、体験入学や入学説明会、体験授業などのイベントがあればすぐに申込みました。
受験も情報戦。
中学生はまだ情報収集力に限界があります。勉強だってしなければなりません。
親だって情報を集め、合格に向けて頑張る子どもをサポートしていくことが重要です。
高専の校則や寮則は、時代に合わせて改定されます。入学後、自分が集めた情報とは違っていることが多くありましたし、在学中に変更された規則も多くありました。
できる限り公式サイト等をチェックし、最新情報を収集してください。